肌がつっぱらない洗顔石鹸の選び方&洗顔で気をつけるべきポイント

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洗顔料はシンプルな石鹸が肌にやさしい!と聞いたものの、
いざ石鹸で洗顔してみると……

「顔の肌が超つっぱる!!!」

となった経験はありませんか?

人によっては単につっぱるだけでなく、肌が刺激されてヒリヒリと痛くなることも…。

実は、このような洗顔後のつっぱり感は洗顔石鹸の選び方一つで大きく改善できます

「石鹸なんてどれでも同じ」と思ったら大間違いで、商品の種類によって洗い上がりの感触はまったく変わってきます。

今回は、肌が乾燥しやすい人のために「つっぱらない洗顔石鹸の選び方」についてちょっと詳しく書いていきます。

途中で具体的な商品名も挙げているので、石鹸選びの参考にしてみてくださいね。

石鹸洗顔で肌がつっぱる3つの原因

まずは石鹸で顔を洗ったときに肌がつっぱる原因を簡単におさらいしておきましょう。

大きく3つの理由があります。


1,石鹸の洗浄力が強すぎる
石鹸は商品によって洗浄力(脱脂力)に大きな差があります。肌が乾燥しやすい人が洗浄力の強い石鹸を使ってしまうと、皮脂や細胞間脂質を必要以上に流出させることになり、洗顔後のつっぱり感に直結します。

2,石鹸に含まれる刺激物に反応している
洗顔後のつっぱり感は肌が刺激を感じていることを示すものである場合もあります。石鹸の原料の油脂の中には刺激性や乾燥性を持つ脂肪酸が含まれることがあり、もともと肌が弱い人などは敏感に反応してつっぱり感やヒリヒリするような感覚を覚えることがあります。

3,金属石鹸(石鹸カス)によるもの
洗顔料を水ですすぐと、石鹸成分の一部が水道水中に含まれるミネラル分と反応して「金属石鹸」を作ります。肌に残るのはごく微量ですが、不溶性の物質なので一時的に肌の表面がこわばるような感覚を生みます。肌が弱酸性に戻るにつれて分解されていき、最終的にはグリセリンや脂肪酸など肌を保護する成分に変わります。


おそらくギョッとするのは3の「金属石鹸(石鹸カス)」だと思いますが、金属アレルギーを持つ人でなければ無害な物質なので心配はいりません。常在菌の餌にもなりますし、分解された後は肌を保護する方向に働きます。

問題になるのは1の「強すぎる洗浄力」2の「石鹸に含まれる刺激物」が原因となっている場合です。

これらのつっぱり感は肌がダメージを受けている証拠なので、黙って放っておくことはできません。単に不快と言うだけでなく、バリア機能を損なうことになるので、肌荒れを起こす原因になり得ます。

このような事情から、つっぱらない洗顔石鹸を選ぶときには、①洗浄力がマイルドであること、②石鹸に含まれる刺激物が少ないこと、が最大のポイントになります。

「無添加石鹸(純石鹸)」は意外とつっぱるものが多い

おそらく今これを読んでいる人の中には、

「無添加石鹸」を使って肌のつっぱり感を覚えた

という人が相当数いるのではないかと思います。

なぜそんなことを言うのかというと、「無添加がいちばん肌に優しい!」と言われている一方で、実際のところ、無添加石鹸は肌がつっぱりやすいものが多いからです。

完全無添加の石鹸は、昔ながらの石鹸屋さんが作っているケースが大半です。たいていの場合、そういった石鹸は多用途で使われることを想定しており、特に「洗顔専用」として作られているわけではありません。

そのため、無添加石鹸は肌が弱い人が使うには洗浄力(脱脂力)が強すぎたり、刺激が強かったりすることも少なくないのです。

そもそも、石鹸は原料の脂肪酸の種類によって性質が大きく変わります。同じ無添加石鹸であっても、例えばそれがオレイン酸主体なのか、ステアリン酸主体なのか、によってまったく性質の異なる石鹸になります。

「成分表が「石けん素地」だけのものを選びましょう」という意見をよく見ますが、「石けん素地」とだけ書かれていても、それがどういった石鹸なのか皆目見当がつかないのです。

なので個人的には、洗顔用として「無添加石鹸」を選ぶというのはちょっとリスキーな選択になると思います(肌が丈夫な人なら全然構いませんが)。少なくとも「無添加だから肌に優しいはず!」と考えて選ぶのは失敗の元です。

無添加でも無添加でなくても肌に優しい石鹸はありますし、その逆もまた然りです。

つっぱらない洗顔石鹸の選び方

では、どうやってつっぱらない洗顔石鹸を選べばいいのか?

結論から言ってしまうと、

「敏感肌向けの低刺激な洗顔石鹸を選ぶ」

のがいちばんです。

というのも、

「肌に優しい石鹸」=「つっぱりにくい石鹸」

だからですね。

敏感肌向けの洗顔石鹸には、

  • 洗浄力が控えめである(=肌の潤いを取り過ぎない)
  • 刺激性のある脂肪酸を取り除いている
  • 原料の精製度が高くて不純物が少ない
  • 石鹸成分が肌に残りにくい(=石鹸カスがでにくい)

など様々な工夫がこらされています。

もちろん、敏感肌用の洗顔石鹸が目指しているのは、あくまでも肌への刺激を減らすための工夫でであり、別につっぱり感を減らすことに焦点に当てているわけではありません。ですが、それはそのまま「つっぱらない石鹸」に必要な条件でもあるのです。

洗顔料に関しては低刺激仕様だからといって機能性が落ちるようなことはありませんし、肌のつっぱり感を強く感じるということは肌が弱っている証拠ですので、低刺激な石鹸を使うのは一石二鳥でもあります。

安い石鹸に比べれば値段は多少高くなりますが、もともと石鹸は非常にコスパの良い商品です。ちょっと高品質なものを使っても月に数百円の出費にしかなりません。

具体的な商品名を挙げるなら、サッポーのピュアマイルドEXソープノブのソープDあたりがオススメです。

つっぱらない洗顔石鹸のおすすめ商品イメージ

値段もお手頃ですし、どちらもシンプルかつ堅実な作りの低刺激石鹸で安心感があります。サッポーの方は乾燥肌~混合肌向けで、ノブの方は超乾燥肌向けという印象ですね(私はサッポーの方を使っています)。

※なお、サッポーの洗顔石鹸にはお得なセットがあり、送料を考えると石鹸を単品で買うよりもこちらの方が安くなります。セットでついてくるクレンジングクリームも石鹸同様、非常に肌に優しい設計になっているので肌が乾燥しやすい人はぜひセットで使ってみてください。ただし、初めて利用する人限定です。

洗顔料の保湿成分は“オマケ”と考える

ついでに言っておくと、

「つっぱらない石鹸=保湿成分がたくさん入っている石鹸」

ではありません。

たしかに保湿成分が多めに入っている方が肌のつっぱりを感じにくくはなります。しかし、これはあくまでも「感じなくなる」というだけであって、使用感の上での問題に過ぎません。

本当に重要なのは、

「肌自身が持っている保湿成分を奪わないこと」

ですね。

そしてこれは保湿成分が添加されているかどうかで決まるわけではなく、石鹸本体のクオリティーで決まります。仮に保湿成分がいっさい入っていなくても、肌から潤いを奪わなければそれは非常に優秀な石鹸ですし、つっぱり感を覚えることもありません。

もともと洗顔料は洗い流してしまうものなので、どれほどリッチな保湿成分が配合されていても、肌に残るのは水で薄めに薄められた“残りカス”のようなものだけです。つっぱり感を緩和することくらいはできますが、「肌の保湿」としての効果としては無きに等しいと思ってください。

どのみち洗顔後には本家本元である化粧水やクリームなどを塗るわけですから、洗顔料に中途半端な保湿をしてもらう必要性はどこにもありません。

「保湿成分を贅沢に配合」などと言われるとついつい魅力を感じてしまいますが、実際には石鹸の値段が無駄に高くなるだけであまり意味のあるものではないと覚えておいてください。

肌がつっぱらない洗顔方法をマスターしよう!

最後に、肌がつっぱらない洗顔のコツについても言及しておきます。

石鹸を刺激の少ないものに変えると洗顔後のつっぱり感は大分解消されますが、それだけではまだ十分とは言えません。同じ石鹸を使っても、洗い方一つで肌のつっぱり感は大きく左右されます。

つっぱらない洗顔をする上でもっとも大切なことは、

「洗顔にかける時間を強く意識すること」

です。

当たり前のことに思えるかもしれませんが、洗顔時間を意識していないという人は結構多いものです。しかし、10秒洗うのと30秒洗うのとでは、肌から失われる油分や保湿成分の量がまるで違ってきます

私自身、ぼーっとしながら無意識的に洗顔をしてしまって、ついつい洗いすぎに……ということがよくあります。なので、洗顔をするときは心の中で「1,2,3……」と秒数を数えながらするように心がけています。

肌質に関わらず、

「洗顔時間は30秒以内に収める」

のが鉄則です。ここで洗顔時間と呼んでいるのは洗顔料が肌に触れている時間のことで、すすぎの時間は含みません。

洗顔料は汚れに触れると瞬時に反応して、汚れを水に溶かし出します。長時間クルクルと洗っていたからといってその分肌がキレイになるようなことはなく、大切な肌の潤い成分を無駄に流出させることにしかなりません。

洗顔料の泡を30秒以上肌に触れさせるのは明らかに“洗いすぎ”になります。

極端な話、洗い方が乱暴にならない範囲でなら、洗顔にかける時間は短ければ短いほど良い、と言っても過言ではないくらいです。皮膚科の先生もよく「洗うのは5秒で十分」とか「3秒で十分」とか言いますね。

人によっては、30秒だと長すぎる場合もあります。この辺りは肌質によるので、洗顔後の肌の感触を頼りに、自分に合った洗顔時間を見つけるようにしましょう。「さっぱりしているけれど、不快なつっぱり感は感じない」のが理想的な洗い上がりです。

季節によっても適切な洗顔時間は変わってくるので、自分でいろいろ調整しながら理想的な時間を探してみてくださいね。

まとめ

以上、つっぱらない洗顔石鹸の選び方と洗顔方法について見てきました。

まとめると、

①洗顔石鹸を肌に優しいものに変える
②洗顔時間を上手にコントロールする

この2つをするだけで洗顔後のつっぱり感は劇的に改善することができます。

ぜひ自分の肌で実践してみてください。

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不快なつっぱり感を撃退して、毎日気持ちよく洗顔できるようになりましょう!

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