違いがよくわかる!敏感肌の人におすすめの化粧水5選

化粧水

「敏感肌用の化粧水って色々あるけど、どれを選べば良いのかよくわからない!」という声をよく耳にします。

実際、一口に「敏感肌向け化粧水」と言っても非常に幅があります。

アトピー肌の人でも使えるくらい徹底した低刺激のものもあれば、普通の化粧水よりもちょっとだけ刺激が少ないという程度のものもあります。

「敏感肌用」なら何でもいいというわけではなく、それぞれの商品の違いを理解した上で、自分の肌状態にいちばん合ったものを選ぶことが大切です。

そこでこの記事では、敏感肌用の化粧水を、

1)「超」敏感肌の人向き……とにかく低刺激な化粧水
2)「肌が弱い」など慢性的な敏感肌の人向き……セラミド配合の化粧水
3)ライトな敏感肌の人向き……バランスタイプの化粧水

の3つのグループに分類し、それぞれの特徴やどのような人に向いているのか?などを説明していきます。

各カテゴリーごとに、管理人の目から見て「これは優秀!」と思える化粧水を具体的に挙げていますので、化粧水選びの参考にしてみてください。

1)「超」敏感肌の人におすすめ!とにかく低刺激な化粧水

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第一グループは、「とにかく市販の化粧水のなかでいちばん低刺激なものを教えてほしい!」という人におすすめしたい化粧水です。

基本的に敏感肌向けの化粧水は、皮膚刺激の強い成分やアレルギーを起こしやすい成分を除外するという「レス処方」の発想で作られています。

ただ、「どこまでレスにするか?」は商品のコンセプト次第です。

ここで挙げている化粧水は、化粧水として必要最小限の機能を果たせる範囲で、徹底的に成分を切り詰めている「超」レス処方の商品になります。

かぶれを起こしやすい成分を使わないことはもちろんのこと、使用する成分の数をできるだけ少なくすることで、敏感肌の人がハズレ(=苦手な成分)を引き当てるリスクを最小限に抑えています。

さらに、ここで挙げた2つの商品は原料の精製度(グレード)にまでこだわっていて、化粧水にかぶれやすい人が安心して使えるように徹底して配慮されています。

アクセーヌ ADローション
 【低刺激ナンバーワン!超シンプルな化粧水】

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・超シンプルな成分
・化粧品業界トップクラスの低刺激設計
【120ml/税込3,780円】

敏感肌向けとして有名なアクセーヌの「ADシリーズ」の中でも、もっとも人気があるのがこの化粧水です。「超」がつく敏感肌の人であれば、一度はおすすめされたことがあるのではないでしょうか?

全成分が「水、グリセリン、BG、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール」だけという驚くべきシンプルさです。ここまで成分を切り詰めた化粧水は他にないと思います。

アクセーヌのADシリーズはもともとアトピー肌の人向けのラインですから、化粧品業界の中でトップクラスの低刺激設計になっていると考えて良いです。

→ 公式の商品紹介ページ
→ Amazon:トライアルセット(税込1,944円)

ノブⅡフェイスローション
 【超低刺激&肌荒れを予防する有効成分】

ノブⅡフェイスローションの商品イメージ

・シンプル&ピュアな処方
・炎症を落ち着かせて肌荒れを予防する有効成分を配合
【120ml/税込4,320円】

こちらも敏感肌向けラインとして有名なノブⅡの化粧水です。

「有効成分:グリチルリチン酸2K その他成分:水、ジグリセリン、BG、海水乾燥物、アラントイン、クエン酸、クエン酸Na、水酸化Na、メチルパラベン」が全成分です。こちらもかなりシンプルな成分ですね。

全体的な作りはアクセーヌの商品と近いですが、こちらは「医薬部外品」扱いで、肌の炎症を抑えて肌荒れを予防する成分(グリチルリチン酸2Kとアラントイン)が配合されているのが特徴です。

重度の敏感肌の場合、肌が目に見えないほどの軽微な炎症を起こしていることがほとんどなので、炎症を落ち着かせる成分が入っているのは嬉しいですね。

アクセーヌ同様、こちらもトップクラスの低刺激仕様になっています。市販の化粧水のほとんどにかぶれてしまうという人でも使える可能性が高いと思います。

→ 公式の商品紹介ページ
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こういう人に向いている!

ここで挙げたような化粧水の長所は、他の化粧水に比べると肌が拒否反応を起こす可能性が圧倒的に低いということです。

一方、短所としては、最小限の保湿をするだけでそれ以上の積極的な効果は望めないという点が挙げられます。配合する成分を限定している分だけ、他の化粧水に比べると性能面で劣るということですね。

そのため、基本的には、最低限の保湿ケアはしたいけれど使える化粧水がほとんどないという「超」敏感肌の人向けになるでしょう。

もう少し自由に化粧水を選べるのであれば、もっと性能が優れた商品がたくさんありますからね。

2)「肌が弱い」を改善したい人におすすめ!セラミド配合の化粧水

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「敏感肌を改善したいのだけど、どういう化粧水を使うのがいちばん効果的なの?」という人におすすめしたいのが、セラミド配合の化粧水です。

「セラミド」はもともと肌に存在する成分で、バリア機能の主役を担っている物質です。
そして、敏感肌の人にもっとも不足している成分でもあります。

セラミドはしばしば「最強の保湿成分」と表現されます。
事実、たくさんの種類がある保湿剤の中でも、セラミドの持つ保湿力は群を抜いています。

しかし、セラミドの本領はむしろ「バリア補強剤」としての側面の方にあります。

下の図を見てください。

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上の表は皮膚科医向けの書籍(『敏感肌の診療』p43)に載っているもので、様々な保湿剤の効果を示したものです。
見ての通り、「バリア機能」の項目がアップになっているのはセラミドだけです。

肌のバリア機能を担っているのがセラミドである以上、それを直接的に補強することができるのもセラミド(もしくは類似物質)しかないのですね。

セラミド

セラミドが配合されている化粧品を肌に塗ると、肌のバリア層を補強することができ、乾燥や刺激に対する肌の防御力を高めることができます。

セラミドは肌の表面でバリアとして働くものであるため、肌の奥まで浸透させなくてもしっかり効果を発揮するというのも大きなポイントです。

アトピー肌の人にセラミドを塗布しつづけた結果、肌のバリア機能が健常者レベルまで改善されたという研究報告もあります。アトピー肌は「生まれつき肌が弱い」の極地のようなものですから、セラミドが持つバリア機能の改善効果はかなりのものです。

セラミドはまさに敏感肌の人のために存在するような成分です。敏感肌を改善する上でもっとも役に立つ成分であることは間違いなく、セラミド配合の化粧水は敏感肌の人にとって有力な選択肢の一つになります。

小林製薬 ヒフミドローション
 【安心の低刺激設計+ヒト型セラミドを3種類配合】

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・肌のバリア成分であるセラミドを配合
・複数のセラミド(セラミド1・2・3)配合で高い効果
・アルコールフリー・無香料・無着色の低刺激設計
【120ml/税込3,240円】

敏感肌の人が不足しているセラミドを補う目的で使う化粧水としては、ヒフミドローションを挙げておけばいいでしょう。
小林製薬のヒフミドは、セラミド配合の化粧品でもっとも人気のあるシリーズなので、敏感肌の人なら一度は耳にしたことがあると思います。

現在、セラミドを配合した化粧水は市場にたくさんありますが、本当に効果的だと思えるものは少ないです。というのも、セラミドは非常に高価な原料であり、成分表の賑やかしのためにごくごく微量だけ配合されているケースが大半であるからです。

また、「セラミド配合」と書いてあっても、成分表をよくよく見ると「セラミドの類似物質(いわゆる疑似セラミド)」だったりするものもあります。

その点、ヒフミドは、「ヒト型セラミド(人の肌にあるのと同じ形のセラミド)」を配合しており、さらに、セラミド1・2・3と3種類のセラミドを組み合わせて配合してあります。

セラミドに関しては、①疑似セラミドよりもヒト型セラミドの方が効果が高い、②1種類よりも複数の種類を組み合わせた方が効果が高い、というのが定説ですので、ヒフミドローションはセラミド化粧水として100点満点の作りになっていると言えます。

基本的にはセラミドを補給することに特化した化粧水ですが、高保湿のリピジュアが配合されていたりと保湿力も高くなっています。アルコールフリー・無香料・無着色という低刺激な設計になっているので、敏感肌でもほとんどの人が安心して使えるはずです。

「有効な成分をしっかり配合する」「余計なものは入れない」という全体的にお堅い作りになっていて、なんとなく製薬会社らしさが出ているような印象があります。ネット上で評価が高いのも納得の商品です。

ヒフミドシリーズには保湿クリームもあり、そちらにもセラミドが高濃度で配合されています。化粧水と合わせて使えば、敏感肌の人に足りないセラミドをがっつり補給することができます。

化粧水と保湿クリームを同時に試すことができるトライアルセットがあるので、ぜひ一度セラミドの効果を自分の肌で実感してみてください。

→ 公式の商品紹介ページ
→ 公式:【小林製薬】ヒフミドトライアルセット(税込980円)

こんな人におすすめしたい!

セラミド配合の化粧水は、慢性的な敏感肌の人に特におすすめできます。

「超」敏感肌というほど何にでもかぶれるわけではないけれど、生まれつき肌が弱い、加齢によって肌機能が低下してきた、などの理由から肌が敏感な状態がずっと続いているような人ですね。

こういった人の肌ではセラミドの産生量が少ないことが多く、そのために肌が乾燥しやすく、またアレルゲンや刺激に対して敏感になっています。

このようにもともとの持ち物が少ない場合、ただただ低刺激なだけの保湿ケアではなかなか肌質が改善してこないことが多いです。

その点、セラミド配合の化粧水は、不足したセラミドをピンポイントで補うことができ、肌のバリア機能を大幅に改善してくれます。

刺激やアレルゲンなどから肌を守りつつ、強力に肌を保湿してくれるので、慢性的な敏感肌の人にも大きな改善効果が期待できます。

「色々な化粧水を使ってきたけど、いまいち効果が感じられない…」という人には、ぜひ一度セラミド配合の化粧水を試してみてほしいです。

3)ゆらぎやすい肌の人におすすめ!バランスタイプの敏感肌用化粧水

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「敏感肌用化粧品としての基本要件は満たしつつも、機能性の高い化粧水が使いたい!」という人におすすめしたいのがバランスタイプの化粧水です。

ここでバランスタイプと呼んでいるのは、「刺激の少なさ」と「機能性の高さ」を兼ね備えているタイプの化粧水のことです。敏感肌用の中ではもっとも一般向けに近いオーソドックスな化粧水と言えます。

特徴としては、

  • 刺激の強い成分は使わない(アルコールフリー・無香料・無着色料など)
  • 肌に必要なものをバランスよく補う
  • 肌荒れを予防する成分でゆらぎやすい肌をコントロールする

という構成になっているものが多いです。
一般向けの化粧水から刺激の強い成分を引いて、代わりに肌荒れを落ち着かせる成分を足したような感じですね。

バランスタイプの化粧水は、敏感肌の人でも安心して使える低刺激設計でありながらも、高い保湿力&美肌効果が期待できます。

ノブ Ⅲ フェイスローション R(しっとり)
  【ノブⅡの進化形 低刺激でありながらも高い保湿力】

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・ヒアルロンなどを配合で保湿力が高い
・肌荒れを予防する有効成分を配合
・アルコールフリー・無香料・無着色の低刺激設計
【120ml/税込4,320円】

敏感肌の人に人気のノブの中でももっとも売れているのがこの化粧水です。

最初のグループでノブ「Ⅱ」を取り上げましたが、こちらはノブ「Ⅲ」シリーズの化粧水になります。ノブⅡの方は「超」敏感肌の人向けの徹底したレス処方でしたが、こちらの化粧水は配合成分の範囲をもう少し広くして、機能性も重視した作りになっています。

「α-グルコシルグリセロール」や「ヒアルロン酸」など保湿力の高い成分を配合しており、しっとり感がとても長続きします。

ノブⅡと同様に「医薬部外品」扱いで、肌の炎症を落ち着かせて肌荒れを予防する有効成分(グリチルリチン酸2K)が配合されています。ゆらぎやすい肌をしっかりフォローし、肌の調子が崩れるのを防いでくれます。

ノブは皮膚科医と協力して化粧品を開発しているメーカーで、実際に皮膚科で勧められる人も多いようです。全体的にシンプルで手堅い処方になっているので、非常に安心して使うことができるメーカーだと思います。

また、化粧水には入っていませんが、ノブⅢのシリーズにはセラミドを配合したクリームや美容液があり、ラインで使ったときに敏感肌の人に足りない成分をバランスよく補えるようになっています。

ノブⅢのシリーズは敏感肌用化粧品のお手本のような商品ばかりで、間違いなく最高峰の一つです。ノブⅢのラインの商品をすべて試すことができるトライアルセットが用意されているので、敏感肌の人はぜひ一度自分の肌で確かめてみてください。

→ 公式の商品紹介ページ
→ 公式:ノブlll トライアルセット(税抜き1,500円)

資生堂 dプログラム モイストケアローションW
  【守る(defense)&育む(develop)がコンセプト】

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・肌バリア機能を整えるH-スタビライジングAを配合
・肌荒れを予防する有効成分を配合
・アルコールフリー・無香料・無着色の低刺激設計
【125ml/税込3,780円】

資生堂の敏感肌用ラインdプログラムの化粧水です。

資生堂らしい保湿力の高さに加え、肌のバリア機能を整える「H-スタビライジングA」が配合されている点が特徴です。

H-スタビライジングAは、肌のバリア機能の決め手になるCE(セラミドなどの足場になる細胞外殻)の成熟を促進し、健康な角層が育つのを助ける成分です。セラミドそのものを補うのではなく、しっかりした細胞を育てて足場を築き、整列の乱れた角層を整えることによってバリア機能を改善しようという発想です。

肌荒れを予防する効果のある有効成分(トラネキサム酸)を配合されており、「医薬部外品」扱いになっています。

dプログラムのコピー「「ときどき敏感肌」を守り、育む」という言葉通り、ゆらぎやすい肌を優しくフォローしながら健康なバリアを育てる、といった処方になっていると思います。

dプログラムには4つのラインが用意されていて、それぞれ「混合肌」「ニキビ肌」「乾燥肌」「加齢肌」向けになっています。ここでは乾燥肌向けのしっとりタイプを挙げましたが、いずれも低刺激設計になっているので自分に合ったものを選ぶといいでしょう。

→ 公式の商品紹介ページ
→ トライアルセット(税込1,512円)

こんな人におすすめしたい!

バランスタイプの化粧水は、肌の調子次第でたまに肌が敏感になってしまうような“ゆらぎ肌”の人に向いています。はっきりとした敏感肌というよりは、やや敏感肌の傾向がある人ですね。

生活習慣や季節の変化、ホルモンバランスなどによって肌は影響を受け、好不調を繰り返します。肌がゆらぎやすい人だと、調子が落ち込んだときに敏感肌の傾向が出てきます。

こういった人の場合、ガチガチの敏感肌用を使うほど用心が必要なわけではありませんが、かといって完全に一般向けに作られた商品だと刺激を感じるケースも多くなってきます。

そのため、ゆらぎ肌の人には、ここで紹介したような「機能性」と「低刺激」のバランスが取れた化粧水がもっとも適しています。

強い刺激を避けつつ、肌荒れを予防する成分で肌のゆらぎをコントロールすることができるので、肌の敏感さが増したときにも安心して使いつづけることができます。

「自分は敏感肌である」と思っている人の大半は「やや敏感」な人ですから、商品選びに迷ったらとりあえずここに挙げたような化粧水から試してみるといいと思います。

また、ここまでくると一般向けの商品と比べても機能的に見劣りしませんので、「一般向けも使えるけど念のために低刺激な化粧水を使いたい」という人にもおすすめです。

まとめ

以上、敏感肌の人におすすめできる低刺激な化粧水を紹介してきました。

カテゴリーごとの向き不向きを簡単にまとめると、

  1. 「超」低刺激な化粧水:
    ほとんどの化粧水にかぶれてしまうような「超」敏感肌の人向き。
  2. セラミド配合の化粧水:
    とにかく「肌が弱い」を改善したい敏感肌の人向き。
  3. バランスタイプの化粧水:
    やや敏感肌の傾向があり、肌の調子がゆらぎやすい人向き。

以上のようになります。

なお、もし自分がどれに当てはまるのか判断に迷うようなら、

バランスタイプ→セラミド配合→「超」低刺激

の順で試してみるのがおすすめです。
機能性が高いものが使えるならそれにこしたことはありませんからね。

この記事で挙げてきた化粧水はいずれも、「敏感肌用」の中でも刺激の少ない部類に入る商品ですので、ほとんどの人はどれを選んでも特に刺激を感じることはないと思います。

敏感肌の人の化粧水選びは大変ですが、「これだ!」と思えるものが見つかれば一生の相棒になりますから、まずは色々と試してみて自分の肌にぴったり合うものを探してみてください。

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