毛穴の黒ずみや角栓の原因を誤解していませんか?
この記事では、黒ずみや角栓がなぜできるのかをわかりやすく説明しています。
黒ずみや角栓ができる人とできない人は何が違うの?
毛穴の黒ずみや角栓はこうしてできる
1)毛穴がふっくらすべすべの状態
本来あるべき状態です。毛穴部分の肌がセラミドや保湿成分をたっぷりと含み、ふっくらと膨らんでいます。
このような毛穴はとても柔らかく、皮脂もスムーズに押し出されてきます。
2)毛穴がダメージを受ける
黒ずみや角栓は、毛穴がダメージを受けることから始まります。
毛穴部分の肌に含まれるセラミドや保湿成分が失われたり、表面の角質が必要以上に剥がされたりすることによって、毛穴が傷みます。
原因としては、洗顔料やクレンジング剤などの洗浄剤、物理的な刺激、乾燥によるダメージ、酸化した皮脂によるダメージなど、様々なものが考えられます。
3)毛穴が荒れて乾燥する
ダメージを受けた毛穴部分の肌は肌荒れを起こし、角化が昂進します(細胞の入れ替わりペースが早くなる)。
すると、毛穴の表面が乾燥するようになって角質が剥がれてきます。
乾燥した肌に触ると、カサカサと硬く毛羽立ったような感触を覚えます。肌の表面を覆っている角質が乾燥して硬くなり、剥がれてくるためです。
毛穴部分の肌でも乾燥すると同じことが起こり、口の部分がガサガサの状態になります。
4)皮脂がこびりついて黒ずみができる
毛穴の口の部分がガサガサに荒れていると、そこに皮脂がこびりつくようになります。
健康な肌と乾燥した肌はミクロレベルで見ると、表面のなめらかさがまるで違います。乾燥した肌では表面の角質がこちゃこちゃにめくれあがっています。
すべすべのシーツに油をこぼしても簡単に拭き取れますが、絨毯(じゅうたん)に油をこぼすと毛羽立ちにまとわりついてキレイに取れませんね。毛穴でもミクロレベルで同じことが起こるのです。
こうして毛穴の口にこびりついた皮脂が酸化して変色すると「黒ずみ」になります。
5)角質が毛穴に詰まって角栓ができる
さらに毛穴の状態が悪化すると、今度は角栓ができるようになります。
肌がひどく荒れたり乾燥したりすると、表面の角質がまとまって剥がれてきて白い粉を吹いたようになりますね?
毛穴部分の肌も同じように粉を吹きます。しかも、それらは毛穴の内側で発生します。
ダメージを受けるとただでさえターンオーバーが早くなるので、毛穴の内側で角質がどんどん剥がれていき、毛穴からの排出が遅れがちになります。
そうして最終的に皮脂と混ざり合ってダマになり、毛穴を塞ぐような形になったものが「角栓」です。
6)皮脂の分泌も活発になる
さらに、肌が乾燥すると防御反応として皮脂の分泌が活発になります。
もともと皮脂腺がよく発達している人ほど皮脂がたくさん出るようになります。
基本的には、皮脂腺の小さいUゾーンはカサつき気味で、逆にTゾーンはべたつくという人が多いでしょう。いわゆる混合肌の状態ですね。
このような「乾燥」と「オイリー」が同居した状態が、もっとも黒ずみや角栓ができやすい環境になります。
まとめ
以上見てきたように、黒ずみや角栓は毛穴部分の「乾燥状態」が最大の原因になっています。
そして、その背景には毛穴が受けるダメージがありました。
そのため、毛穴の黒ずみや角栓を改善するためには、
- 肌に優しい洗顔&クレンジング
- 効果的な保湿ケア
の2つがなによりも大切になります。
要は毛穴の肌荒れ状態ですので、粉ふき肌にするのと同じようなスキンケアをすればいいのですね。
適切な化粧品を選んであげれば、肌の乾燥状態を改善するのはそれほど難しいことではありません。
傷んだ毛穴のコンディションを改善して、黒ずみや角栓のできないキレイな毛穴を目指しましょう。