鼻の毛穴の黒ずみ対策に水洗顔は失敗しやすい

水洗顔は石鹸洗顔と並んで理想的な洗顔法の一つだと思います。しかし、毛穴の黒ずみ対策に水洗顔を選択すると失敗するリスクが高くなることもまた事実です。

肌や毛穴がきれいになると話題の水洗顔

最近水洗顔が話題になっています。毛穴の黒ずみが治ったという人もよく見かけますね。

最近人気の水洗顔

最近、水洗顔が人気です。

「脱」泡洗顔をする人が増えてきているようです。

話題になった宇津木氏の『「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法』でも水洗顔が推奨されていましたし、吉川氏の『「泡洗顔」をやめるだけ! 』あたりはそのまんまですね。

ほとんどすべての肌トラブルの原因は突き詰めれば肌荒れにあり(毛穴の黒ずみもそうです)、肌荒れの最大の原因は“洗いすぎ”にあります。

それゆえ、泡洗顔をやめて水洗顔にすることで“洗いすぎ”をどうにかしようという理屈ですね。

実際、かなりの成果があがっていることも事実です。

上に挙げた宇津木氏のAmazonレビューの凄まじさを見てもらえばわかりますが、肌や毛穴がきれいになったという人が相当な数存在しています。

水洗顔の特徴

水洗顔の特徴は、何と言ってもその洗浄力の低さにあります。

洗浄力はそのまま肌や毛穴へのダメージの大きさです。

これはどのような洗顔法にもかならず当てはまる黄金式で、いっさいの例外はありません。「優しく汚れを落とす」は夢物語でしかないのです。

水洗顔は洗顔料=洗剤を使用しませんから、肌への優しさという点では他の洗顔法の追随を許しません。

肌や毛穴の負担が減れば、それらが本来持っている自然治癒力がいかんなく発揮されます。

実際、水洗顔にしたら毛穴の黒ずみが治ったという成功談もよく聞きます。負担が減ったおかげで毛穴の状態が回復するだけの余裕が生まれたのですね。

ただ、それと同じくらい失敗談も耳にするから問題なのです…。

毛穴の黒ずみ対策で水洗顔をすると失敗しやすい理由

荒れた肌は皮脂などの汚れが落ちにくく、また皮脂の分泌自体も多くなっています。いきなり水洗顔に切り替えるのは落差が大きすぎて失敗する可能性が高いのです。

水洗顔は人(肌)を選ぶ

水洗顔は石鹸洗顔やクリーム洗顔と甲乙つけがたい、理想の洗顔法の一つだと思います。

クレンジング後の仕上げ洗顔としては弱すぎますが、通常の洗顔で皮脂などを落とす程度なら水で軽くすすげばそれで十分なことも事実です。

ただし、それは健康に育ったきれいな肌の場合です。

100%の育ち方をした肌であれば、水桶に顔を突っ込んで軽く揺らすだけでも通常の洗顔としては十分です。ましてお風呂やシャワーに入るなら洗顔をする必要すらないくらいです。

しかし、肌が荒れている人の場合は少し事情が変わってきます。

肌の上の汚れの落ちやすさは、肌の健康状態によって大きく左右されるからです。

荒れた肌は汚れが落ちにくい

水洗顔は洗顔料を使いませんから、石鹸洗顔に比べて皮脂などの油汚れを落とす能力が著しく低くなります。

それでも、健康な肌であれば水で軽くすすぐだけで十分皮脂を落とすことができます。

健康な肌は角質がきれいに整列しており、表面も整っていて滑らかです。喩えるなら、つるつるの大理石を敷き詰めたフロアですね。

一方、荒れた肌は角質の並びが不揃いで、表面は毛羽立ってざらざらしています。喩えるなら、凸凹で表面がざらざらした石畳なのです。

肌はミクロの世界です。肉眼ではあまり違いがわからなくても、健康な肌と荒れた肌では表面の整い方に雲泥の差があります。

肌が荒れて表面がざらざらしていると、それだけ皮脂などの油汚れが落ちにくくなります。ましてもともと複雑な形状をしている毛穴部分はなおさらです。

毛穴の黒ずみができた肌は大半が皮脂過剰

荒れた肌は単に皮脂が落ちにくいだけでなく、皮脂自体の量も多くなっていることがほとんどです。

これは肌荒れをカバーするために皮脂の分泌が増えるというのに加え、肌荒れを起こしている人はたいてい過度な洗顔を続けてきたという事情も関係しています。

美容という観点から見た皮脂の有用性については諸説ありますが、少なくとも肌自身が皮脂膜を必要なものと考えていることはたしかです。

強すぎる洗顔で皮脂膜が根こそぎ取り払われると、肌は急いで皮脂を分泌させて皮脂膜を張り直そうとします。

このようなことが繰り返されると、肌は徐々に皮脂腺を肥大化させて皮脂を分泌する能力を高めます。

肌荒れの原因も毛穴の黒ずみの原因も“洗いすぎ”にありますから、黒ずみができている人はたいてい皮脂腺が肥大化した状態にあります。

落差が大きいと肌がついていけない

それまで過度の洗顔を行ってきた人がいきなり水洗顔に切り替えると、そのあまりの落差に肌がついていけません。

肥大化した皮脂腺も弱めの洗顔に切り替えれば徐々に落ち着いてきますが、肌が順応するまでにはある程度の時間がかかります。

皮脂腺が肥大化したまま水洗顔を敢行してしまうと、一時的に皮脂が圧倒的に優勢な状況が生まれます。皮脂は過剰に分泌されるのに、洗浄は弱いわけですから当たり前ですね。

これはさすがにちょっとマズいのです。

洗顔の度に皮脂を完全に取り払う必要はありませんが、あまりにも皮脂が残りすぎるのもそれはそれで問題です。

水洗顔に切り替えたものの、皮脂を落とせなさすぎて脂漏性皮膚炎になってしまったというケースもけっして珍しいものではありません。

水洗顔にするにしてもワンクッションほしい

毛穴の黒ずみに水洗顔はNGとまでは言えませんが、少なくとも最初は正しい石鹸洗顔からはじめることをオススメします。

一足飛びしない方が賢明

水洗顔は石鹸洗顔と甲乙つけがたいほど理想的な洗顔法だと思います。

ですから水洗顔を最終的なゴールにするのは別にいいのですが、極端(過度の洗顔)から極端(水洗顔)へ一足飛びするのは控えた方が賢明です。

たしかに毛穴の黒ずみ対策は、いかに肌と毛穴の負担を減らすことができるかが勝負ですから、水洗顔も選択肢の一つとしてあり得ます。方向性は間違っていないのです。

しかし、あまりにも皮脂が残りすぎれば今度は酸化ダメージに繋がりますし、脂漏性皮膚炎などを起こしては大失敗もいいところです。

炎症を起こすと肌の育ち具合は大きく後退してしまいます。

これから毛穴の黒ずみ対策をはじめようとする人がいきなり水洗顔をするのはやはりオススメできません。

まずは正しい石鹸洗顔から

毛穴の黒ずみ対策は石鹸洗顔からスタートするのがいちばんです。

たしかに石鹸も洗浄剤ですから、“洗いすぎ”にならないように洗顔方法・洗顔時間には十分注意しなければいけません。

しかし、それらをきちんと守って石鹸洗顔を行えば、肌と毛穴への負担を軽減しながら、皮脂の酸化によるダメージの問題もクリアすることができます。

石鹸洗顔はやり方さえ間違えなければ、洗浄力といい、汚れ落ちといい、もっともバランスの取れた洗顔法です。

それまで洗いすぎになっていた人からすれば、“正しい”石鹸洗顔ですら相当な落差が存在します。まして水洗顔はその比ではありません。

最悪のリスクを回避するためにも、最初は石鹸洗顔からはじめるようにしましょう。

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