とにかく肌と毛穴に優しい石鹸を
毛穴の黒ずみ対策に適しているのは、ただただ純粋に石鹸としての品質が高い石鹸です。肌と毛穴に優しい石鹸と言っても同じです。
石鹸に求められるもの
石鹸は洗浄剤です。汚れを落とすことが仕事です。
だからといって洗浄力が強ければいいというわけでもありません。
洗浄力はそのまま肌や毛穴へのダメージの大きさでもあります。洗浄力が強すぎるよりは、弱すぎる方がよほどマシです。
洗浄力自体は百円で売っている安物の石鹸でも十分すぎるくらいに備えています。
では、洗浄力以外に石鹸に求められるものは何でしょうか?
それは、肌への優しさですね。
要するに、汚れを落とすという任務を“いかに肌や毛穴に負担をかけずに”済ませられるか、ということですね。ここの良し悪しが石鹸の基本スペックであり、石鹸としての品質を決めます。
安い石鹸と高い石鹸の違い
上で述べたとおり、高い石鹸でも安い石鹸でも洗浄力に違いはありません。
また、洗顔フォームと石鹸を決定的に隔てる石鹸の長所=“肌や毛穴に洗剤として残らない”も値段によって変化しません。これはあらゆる石鹸が持つ普遍的な性質です。
石鹸の値段の違いは、肌への優しさの違いです。
具体的には、肌や毛穴への刺激となり得る不純物をどこまで取り除いているかです。
とはいっても、この差は健康な肌や毛穴の場合ほとんど違いが生まれません。健康な肌は刺激に強いですから、優しくある必要があまりないのですね。
100%健康な状態の肌や毛穴であれば、百円の石鹸を使っても千円の石鹸を使っても違いは生まれないと考えていいです。
ただ、弱った肌と毛穴は優しさを必要としています。
普通の肌ならビクともしないようなちょっとした刺激にも、弱った肌は敏感に反応してしまいます。そしてそれは肌と毛穴にとってマイナスに働きます。
毛穴の黒ずみは肌と毛穴が痛んでいる証拠ですから、大量生産型の安価な石鹸を使うのはちょっと不安が残ります。それなりに品質の高い石鹸から選ぶようにしましょう。
具体的な石鹸の選び方
石鹸の良し悪しは商品の紹介ページなどから判断するのがいちばんです。ここではどのような点をアピールしていたらダメな石鹸なのかを具体的に紹介します。
成分表示や使用感は当てにならない
石鹸を選ぶと言っても、判断材料はあまり多くありません。
真っ先に思いつくのは成分表ですが、これはほとんど役に立ちません。
成分そのものよりも、製造過程やその精度など“質”に関わる要素の方が重要だからです。
とりわけ石鹸は、原材料にはほとんど差がなく製造方法やその精度が品質を決めますから、成分表だけで良し悪しを判断するのは不可能なのです。
また、実際に使ってみた使用感もアテになりません。
これはあらゆる化粧品に言えることですが、使用感だけならどうとでも操作できてしまいます(ダメな化粧品メーカーほど試供品を配ろうとする理由ですね)。
実際に使ってみてイイと思えるような化粧品は基本的にダメな化粧品です。
本当に良い化粧品とは、使用感は何の変哲もないか悪いくらいで効果もすぐには実感できないけれど、数ヶ月後の肌と毛穴が変わってくるというものです。
石鹸を選ぶ上で、成分表示や使用感はあまり判断材料にはなりません。
商品の紹介ページで判断する
石鹸の良し悪しは、商品の紹介ページで判断するのがいちばんです。
その石鹸が、どのような特徴を持っているのか、何をウリにしているのか、どこをアピールしているのか、これらを見れば石鹸としての良し悪しはある程度までわかります。
もちろん都合の悪いことは書きませんから、紹介ページには良いことばかりが並んでいます。
ただ、その“良いこと”が本当に良いことなのか、石鹸に必要なものなのか、正当性のあるものなのか、ここをチェックするわけです。
ですから、基本的に石鹸選びは消去法になります。変なことをアピールしている石鹸はやめておこうということですね。
多機能な石鹸は避ける
“高品質”と“多機能”はまったくの別物です。
保湿成分やら○○エキスやら、なんとなく肌に良さそうな成分を列挙してアピールしている石鹸は避けた方が無難です。
石鹸は洗浄剤です。肌から何かを落とすのが仕事です。
そんなものに保湿成分や○○エキスを配合してどうするの?という話なのですね。
そのようなオプション効果がほしければ洗顔後に化粧水や美容液を使えばいいだけの話ですし、そちらの方がはるかに効率的です。
石鹸に求められるのは、純粋に石鹸としての品質の高さだけです。
多機能な石鹸は喩えるなら、基本スペックが低いのに(低いからこそ)無駄な機能をいろいろとつけて高性能を装ったパソコンのようなものです。
汚れ落ちをアピールした石鹸は避ける
汚れは百円の石鹸でも十分すぎるほどに落ちます。
むしろ洗顔料の力は強力なので“洗いすぎ”にならないように気をつけましょう、という話なのです。
なお、汚れ落ちをアピールしている石鹸は、純粋な石鹸ではない可能性もあります。石鹸に強力な合成洗剤を混ぜたものかもしれないのです。
石鹸の良さは「合成界面活性剤」ではない=“肌に洗剤として残らない”という点にあります。もし合成洗剤が含まれていたら、石鹸を使う意味がなくなってしまいます。
角質ケアを掲げた石鹸も避ける
毛穴の黒ずみ解消に角質ケアは必要ありません。
角質ケアを掲げているからには、何かしら角質を剥がす成分が配合されているはずです。
粒子を混ぜて肌にやすりをかけるスクラブタイプだったり、AHA(フルーツ酸)や酵素などの化学成分だったり、種類はいろいろあります。
いずれにせよ角質を剥がすということは、言い方を変えれば肌や毛穴を削るということです。これは毛穴の黒ずみにとって逆効果に働きます。
「毛穴の奥の汚れまでスッキリ」は地雷の証
商品の紹介文に「毛穴汚れ」とか「角栓」という単語が登場したら、もうその洗顔料は見切って構いません。
特に「毛穴の奥の汚れまでスッキリ」系のアピールは完全に地雷の証です。
毛穴の奥の汚れを落とすような石鹸はありませんし、もし本当に毛穴の奥にまで洗顔料の成分が入り込んでしまったら、それはそれで恐ろしいことです。
毛穴の奥は角質層=肌のバリアが不完全な作りになっています。そのため、本当に毛穴の奥まで洗顔料が入り込んでしまうと炎症反応を引き起こすのですね。
「○○の粒子は毛穴より小さいので!」「天然の泥の吸着力で!」などそれらしいことを書き連ねてきますが、毛穴の奥の汚れまで取るような洗顔料は絶対に存在しません。
黒ずみをはじめとする毛穴トラブルは、肌の悩みランキングで常に上位にランクインします。それだけに、毛穴に良さそうなことを書いておけば売り上げが伸びるわけです。
そもそも毛穴汚れは落とす必要がないどころか、落としてはいけないものです。このあたりの事情については「『黒ずみ対策=毛穴汚れの除去』は大間違い」などを参照してください。
管理人おすすめの洗顔石鹸
これから毛穴の黒ずみ対策をはじめる(もしくは仕切り直す)人は、洗顔にはとりあえずこれを使っておけばいいと思います。
おそらく日本でいちばん肌と毛穴に優しい石鹸の一つです。
原料の脂肪酸を厳選した上で、遊離アルカリを完全に取り除いてゼロにしてある、ちょっと過保護すぎるくらいの徹底ぶりですが、それだけに安心して使えます。
変わった原料が使われていないオーソドックスな洗顔石鹸なので誰でも安心して使うことができます。
また、サッポーの石鹸はコスパも非常に良いです。1個あたり400円くらいの価格ですが、それで1ヶ月近く持ちます。1個1000円2000円は当たり前の洗顔石鹸の中で、とても良心的な価格になっています。
初回はクレンジングクリームとセットで安く買えるキャンペーンをやっているので、そちらを利用しましょう。送料のことを考えると石鹸だけを単品で買うよりも安くなります。
→サッポーの『洗顔キャンペーン』(1,600円/送料無料)
サッポーのクレンジングクリームは石鹸同様、とても肌に優しい作りになっているので、女性の方はぜひクレンジングに使ってみてください。
また、このクレンジングクリームはメイクをしない男性の方にも使い道があります。
洗顔の補助として、黒ずみ対策用のスペシャルケアに使えるためです。
洗顔をする前にこのクリームで毛穴を軽くクルクルすると、毛穴にこびりついた酸化皮脂を浮かせることができ、普通に洗顔するよりも効果的に毛穴汚れを落とすことができます。
「毛穴汚れをごっそり取る!」ようなものではありませんが、地道につづけていると毛穴の開きや黒ずみを改善する効果が期待できます。
普段メイク落としをしない人(=クレンジングで汚れを浮かせる機会のない人)に特に効果的な方法なので、男性の方もぜひクリームを一緒にゲットして使ってみてください。
具体的なやり方は↓にまとめてあります。
まとめ
以上、鼻の毛穴の黒ずみに使う石鹸の選び方を見てきました。
黒ずみができた毛穴はすでに傷んでおり、洗顔料のちょっとした刺激にもダメージを受けてしまう状態にあります。
毛穴に負担がかかるような洗顔料を使っていたら、治るものも治らなくなってしまいます。
洗顔料はできるだけ毛穴に優しいものを選んで使うようにしてください。
洗顔が改善されれば、毛穴の状態は徐々に改善してきます。それにともなって、少しずつですが毛穴の黒ずみも薄くなっていきます。
本当の意味で“毛穴にイイ”石鹸を使い、毛穴の目立たない鼻を目指しましょう。