失敗したくない人のための「鼻の毛穴の黒ずみ」の正しいケア方法

毛穴の黒ずみの正しいケア方法

鼻の黒ずみを解消できるかどうかは、毛穴ケアのやり方にかかっています。

美容の世界はもともとウソとホントが飛び交うところですが、こと「毛穴の悩み」に関してはその傾向が特に顕著です。

おそらく9割以上の人は間違った毛穴ケアをしてしまっているのではないかと思います。

もしかしたら、あなたのやっている黒ずみケアも、毛穴を広げるだけのものになっているかもしれません……。

この記事では、毛穴の黒ずみの原因と治し方をわかりやすく説明していきます。

いい加減な情報に踊らされずに、真面目な黒ずみ対策に取り組みたい方はぜひご一読ください。

絶対に失敗する「やってはいけない」毛穴ケア

  • 毛穴パック
  • 「毛穴汚れごっそり」系のクレンジング
  • 洗浄力の強い洗顔
  • 酵素・スクラブ・重曹などを使った角質ケア
  • 毛穴用の洗顔ブラシ

上に挙げたものは、いずれも「毛穴ケア」として勧められることのあるものです。

しかし、毛穴の黒ずみにはすべて逆効果になります。

いったいそれはどうしてなのか? 正しい毛穴ケアとはどういうものなのか? これから順を追って説明していきたいと思います。

毛穴の黒ずみの原因は「肌の乾燥」である

毛穴の黒ずみや角栓は、間違っても「毛穴という凹みに汚れが溜まって~」という単純なものではありません。

黒ずみや角栓がどのようにしてできるのかを順を追ってみていきましょう。

黒ずみができるのは肌の乾燥のため

毛穴に汚れがこびりついて黒ずみができるのは「肌の乾燥」が原因になっています。

肌が乾燥すると、肌表面にある角質が剥がれてきます。

角質は本来は目に見えるようなサイズではありませんが、乾燥がひどいと肉眼でも粉を吹いているように見えたりしますね。

毛穴の黒ずみで問題になるのは、毛穴の開口部の肌です。

毛穴の表面がガサガサになっている図

毛穴の出口部分も肌によって覆われているので、肌が乾燥すると毛穴開口部の表面がカサカサに荒れます。

毛穴は皮脂の通り道です。毛穴の表面がカサカサに荒れていると、皮脂などの汚れがこびりつくようになります。

こうして毛穴の開口部にこびりついた油汚れが空気に触れて酸化し、黒く変色したものが毛穴の黒ずみです。

毛穴の黒ずみができる仕組み

しかし、これだけでは終わりません。
さらにもう一段階進むと、今度は「角栓」が詰まるようになります。

角栓が詰まる原因

乾燥した肌の表面からは、ポロポロと角質が剥がれ落ちてきます。

顔や体の場合は「粉ふき」などと言われ、頭皮の場合は「フケ」と呼ばれますが、すべて同じものです。

毛穴の開口部でも乾燥すると同じことが起きます。

しかし、毛穴の場合は、狭いスペースで角質が剥がれます。しかもそこは皮脂の通り道です。

結果的に、剥がれた角質は皮脂と合体してダマになり、毛穴に詰まります。

これが「角栓」の正体です。

角栓ができる仕組み

角栓は外から入ってきた汚れでもなければ、脂のかたまりでもありません。毛穴の開口部が粉を吹き、それが皮脂によって固められたものなのです。

問題は毛穴の表面がボロボロになっていること

このように、毛穴の黒ずみや角栓はすべて「肌の乾燥」が大元の原因になっています。

しばしば「毛穴汚れをしっかり落とせていないから黒ずみや角栓ができるのだ」と考えている人がいますが、それはまったくの誤解です。

毛穴はもともと汚れが溜まるような構造にはなっていません。皮脂が絶えず分泌されているので、汚れが入ったとしてもすぐに押し出されてきます。

それでも黒ずみができてしまうのは、肌の乾燥によって毛穴の表面がボロボロになっているからなのです。

まずはこの点をしっかり把握しておいてくださいね。

肌が育ってくると毛穴の黒ずみは自然と改善する

毛穴の状態が改善して黒ずみができなくなる図

鼻の黒ずみケアでは、ただひたすらに「肌の乾燥」を改善することだけを目標にしてください。

それはつまり、ボロボロになった毛穴の表面をふっくら健康にするということです。

ボロボロ毛穴をふっくら毛穴にする

毛穴のコンディションが改善されれば、黒ずみは自然となくなります。

肌にはもともと回復力が備わっています。肌が荒れてカサカサになっていても、適切なケアをしてあげれば、少しずつ元の健康な肌に戻っていきます。

肌が育って乾燥状態が改善されてくると、毛穴もふっくらと柔らかくなってきます。

そうなると、毛穴の表面の角質がボロボロと剥がれてくることもなくなるため、黒ずみや角栓ができない毛穴になります。

今ある黒ずみに関しても、肌がターンオーバーを繰り返す中で自然と少しずつ取り除かれていきます。

要するに、乾燥肌を治すようなつもりでケアをするべし!ということですね。

肌自身の回復力を最大限に引き出すために、肌にゆとりのある環境を整えてあげることが、いちばんの近道なのです。

毛穴汚れを取るのはダメ!

毛穴汚れを意識的に除去しようとするのは絶対に止めましょう。

「黒ずみ=汚れ」という意識が強すぎると、どうしても毛穴汚れを取りたくなってしまいます。

  • 洗顔時に毛穴をしつこくクルクルしてみたり…
  • 毛穴の角質を指先でポロポロ取ってみたり…
  • 洗浄力の強いクレンジングを選んでみたり…

ですが、そのような何気ない、よかれと思ってやっている行為こそが、毛穴の黒ずみを治りにくくしている大きな原因なのです。

傷んだ毛穴はとても壊れやすくなっています。表面の角質が痩せて、乾燥して、硬くなっているためです。ちょうどクロワッサンの生地の表面のような状態です。

ちょっとでも強く擦ったり、強い洗浄力に触れたりすると、表面の角質がボロボロと剥がれてきてしまいます。

そうして角質が頻繁に剥がされているうちは、肌は安心して休むことができません。

フケが出るからと言って頭をゴシゴシ洗えば、頭皮の状態はもっとひどくなりますよね? 毛穴の場合もそれと同じことです。

毛穴汚れを取ろうとするのは、それがどのような方法であっても、黒ずみを悪化させてしまうだけと心得ておきましょう。

鼻の黒ずみ解消のための「クレンジング&洗顔」

ここからは、何をどうすれば鼻の黒ずみが解消するのか?という具体的なケア方法の話に入ります。

まずは、「クレンジング」「洗顔」です。

鼻の黒ずみケアはクレンジングと洗顔が生命線

鼻の毛穴の黒ずみを治す上で、クレンジングと洗顔はもっとも重要なケアです。

ただし、それは一般的に考えられているような「毛穴汚れをしっかり落とすため」という意味合いではありません。

そうではなく、肌が乾燥するかどうかを決める最大の要因がクレンジングと洗顔だからです。

そもそも、毛穴の黒ずみができてしまったのは、洗顔とクレンジングに問題があることがほとんどです。

なので、まずはそこを改善しないことには、肌の乾燥もよくなりませんし、毛穴の黒ずみや角栓を解消できるはずがないのです。

クレンジングはクリームタイプを選ぶこと

クレンジングには様々な剤型がありますが、鼻の黒ずみケアにはクレンジングクリームを使いましょう。

クレンジングのタイプ別に毛穴ケアとの相性を示すと以下のようになります。

クレンジングの毛穴ケアへのおすすめ度

クレンジングの中では、クリームタイプが断トツで肌が乾燥しません。

肌や毛穴に負担をかけない上に、メイクもよく落ちます。

また、メイク料を浮かせる能力も高いです。毛穴汚れは取ってはいけないといっても、毛穴にメイクが残りすぎるのはマズいですからね。

もちろん、クリームタイプなら何でもいいというわけではありません。クレンジングは商品差が大きいので、肌に優しいタイプのクレンジングクリームを選ぶことが必要です。

黒ずみ毛穴にオイル・リキッド・ジェルは避けよう

使用するクレンジングによって肌の乾燥度合いには天と地ほどの差が生まれます。

例えば、オイルタイプはクリームタイプの約3.75倍も肌が乾燥するという実測データがあるという話です
※小西さやか著『なまけ美容入門』p20に掲載のデータ

そもそも、クレンジングオイルの使用は鼻の黒ずみができる原因の最たるものです。クレンジングオイルを毎日のように使っていたら毛穴の黒ずみが治るわけがありません。

リキッドタイプもオイルに次いで負担が大きいです。

クレンジングジェル(ゲル)は商品によってはマイルドなものもありますが、基本的には肌が乾燥しやすい性質があるのでおすすめできません。

ミルクタイプならまだ許容範囲と言えますが、それ以外のタイプを使いつつ黒ずみを治すのは非常に難しい話になります。

使っているクレンジングがダメなら、もう他に何をやってもすべて焼け石に水です。そのくらいクレンジングが肌や毛穴に与える影響は大きいのです。

鼻の黒ずみを本気で解消しようと思うなら、クレンジングだけは絶対に妥協しないようにしてくださいね。

洗顔料はシンプルな洗顔石鹸がベスト

シンプルイズベスト地獄

洗顔料はシンプルな固形石けんがベストです。

ただ、普通の浴用石鹸だと、人によっては刺激を感じたり、洗顔後のつっぱり感を覚えたりすることもあります。

なので、できるだけ刺激を抑えて作られた、肌に優しい洗顔石鹸を使いましょう。

酵素・スクラブ・AHA・泥系などの角質ケア成分が使われたものや、「毛穴汚れの除去力」をアピールしているものは絶対に使わないでください。

洗顔料で毛穴への効果をアピールしているものは基本的に「地雷」です。全力で避けるようにしましょう。

洗顔に関しては、洗顔のやり方も大事です。

最大のポイントは、洗いすぎないこと。

黒ずみを気にしていると、ついつい毛穴を洗いすぎてしまいますが、小鼻などの気になる部分を念入りに洗ったりするのは絶対にダメです。

水に溶かして使う洗顔料には、もともと黒ずみを溶かすほどの力はありません。

黒ずみも元は「油」ですが、酸化してカチコチになった状態で毛穴にこびりついています。ほとんど「乾いた油絵の具」のようなものだと思ってください。

泡で一生懸命クルクルしても黒ずみはビクともせず、ただひたすらに肌の潤いが奪われていくだけです。何一ついいことがないのでやめましょう。

迷ったらこれ!的おすすめ商品

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クレンジングと洗顔料に関してはサッポーを使っておけば間違いないです。私自身もずっと愛用している組み合わせです。

  • クレンジング後の肌がぜんぜん乾燥しない
  • メイク落ちも必要十分
  • 敏感肌でも安心して使える低刺激&シンプルな作り
  • 値段もお手頃、初回はかなり安く買える
  • 肌に優しい洗顔石鹸も一緒についてくる

……と言うことなしです。

これです → サッポーの『洗顔キャンペーン』(税込1,600円/送料無料)

クリームタイプなのでメイクはよく落ちますが、強力なウォータープルーフのポイントメイクなどを使っている場合は、落ちない場合もあるかもしれません。

そのときは、その部分にだけオイルなどのクレンジングを使うか、専用のリムーバーなどを使うようにしてください。その際は、それらの強力なクレンジング剤を鼻の毛穴に触れさせないようにくれぐれも気をつけてください。

鼻の黒ずみ解消のための「保湿ケア」

乾燥肌保湿の3種の神器

次は、「保湿のケア」です。

一般的には、鼻の黒ずみケアと言えばクレンジングと洗顔が主役で、保湿のケアは後回しにされがちです。

ですが、それは「毛穴ケア=毛穴汚れの除去」という間違った認識によるものですね。

ここまで読んでくれた方であれば、黒ずみを解消する上で保湿のケアがどれほど重要になるかは想像がつくと思います。

黒ずみの原因である「肌の乾燥」対策

鼻の黒ずみの解消に特別な化粧水やクリームは必要ありません。

ごく普通に肌を保湿して乾燥を緩和してくれればそれで十分です。

その際、できるだけ保湿力の高い化粧水やクリームを選んで使うことが大切になります。

毛穴の黒ずみや角栓ができるということは、肌が乾燥しやすくなっているということです。

肌の保湿力が低下して水分量が減り、肌が縮んで毛穴が開くとともに、毛穴の表面がカサカサに粉を吹いている状態です。

もし仮に肌の乾燥感をそれほど感じなかったとしても、毛穴部分だけが局所的に乾燥していることも考えられます。特に無理な毛穴ケアをやってきた人には、毛穴周りが集中的に傷んでいることが多いです。

毛穴は皮脂の通り道で、常に油まみれになっているような場所です。もともと乾燥しているかどうかがわかりにくい部位です。

直接的な乾燥感はなかったとしても、油断せずに保湿効果の高い基礎化粧品でしっかりケアをするようにしてください。

セラミド配合の化粧品がもっとも効果的

保湿のケアに使う化粧品ですが、毛穴の黒ずみにもっとも効果が高いのは、セラミドを配合している化粧品になります。

セラミド

「セラミド」はもともと肌に存在し、肌の水分保持の主役を担っている成分です。湿度がゼロになっても水分を失わないとされていて、しばしば「最強の保湿成分」と表現されます。

少量の配合でも抜群の保湿効果を発揮してくれるので、弱った肌と毛穴にとっては非常に頼もしい存在です。

それからもう一つ、単に保湿力が高いということの他にも、鼻の黒ずみケアにセラミドがおすすめな理由があります。

セラミドには毛穴を目立たなくする効果も期待できる

セラミドには毛穴の黒ずみを目立たなくする効果も期待できます。

毛穴が目立つかどうかは、肌がふっくらしているかどうかでかなり変わってきます。

毛穴が目立たない人というのは、毛穴そのものが小さいわけではなく、肌がふっくらして厚みがあって毛穴が隠れてしまうから目立たないのです。

逆に、乾燥によって肌がしぼむと毛穴は目立ちやすくなり、黒ずみも外からよく見えるようになります。

肌がしぼんで毛穴が目立つのは、まさに角層内にあるセラミドが減少しているためなのです。

セラミドは水分を抱えこんだ「水風船」のようなものです。この水風船が肌(=角層)の中にたくさん詰まっているからこそ、健康な肌はふっくらと厚みがあります。

セラミドを塗布し続けると、実測値でシワの深さが大幅に改善されたというデータがあるそうですが、これはシワが治ったというよりも肌が膨らんだためにシワが目立たなくなったのですね。
※角谷貴斗著『化粧品中身の真相』p31に掲載のデータ

これと同じことは毛穴の目立ちに対しても期待できます。肌のボリューム感が増せば、それだけ毛穴の黒ずみや角栓は肌に隠れて目立たなくなります。

迷ったらこれ!的おすすめ商品

ヒフミド_化粧水

小林製薬ヒフミド エッセンスローション(化粧水)
参考価格:
【定価】3,240円(約1~1ヶ月半分)
【トライアルセット】980円(約1週間分)

「はじめてセラミドを使う」という人の入門用としては、小林製薬のヒフミドシリーズの化粧水をおすすめします。

ヒフミドは、セラミドの中でもいちばん効果の高いとされている「ヒト型セラミド」を配合している商品です。

「ヒト型セラミド」とは、文字通り、人間の肌にもともと存在しているセラミドと同じ形のセラミドのことです。疑似セラミド(セラミドと同じような働きをするけど形が違っている)と比べても約3倍の保水力があるとされています。

黒ずみの原因である「肌の乾燥」をストップし、毛穴の目立たないふっくらとした肌を目指す上で、とても大きな効果が期待できます。

最近はセラミドを配合した化粧品がたくさんありますが、ごく微量だけ配合して「セラミド配合!」と表示しているような、こけおどしの商品が多いです。

プチプラ系は言わずもがなですが、大手メーカーの値の張る商品でも「これはちょっと…」と思えるような商品をよく見かけます。

そのような中で、ヒフミドシリーズは「いちばん効果の高いセラミドをしっかりと配合する」というストレートな作りになっています。

(おしゃれ感の欠如したパッケージも含めて)製薬会社っぽい作りと言えるかもしれませんね。イメージ戦略ではなく実力で勝負する、という気概を感じます。

数あるセラミド化粧品の中でも、ヒフミドシリーズは抜群のコスパを誇っていると思います。「アルコールフリー・無香料・無着色料」の低刺激設計なのも嬉しいところです。

ヒフミドのラインでは、化粧水だけでなく、保湿クリームにもセラミドが高配合(4%!)されています。お財布に余裕があればそちらも合わせて使うと、よりいっそうの効果が見込めるでしょう。

ヒフミドには公式にトライアルセットが用意されていて、化粧水と保湿クリームを同時に試すことができます。1000円ちょっとでセラミドの実力を体験することができるので、未経験の方はぜひ一度自分の肌で試してみてください。

→ 【小林製薬】ヒフミドトライアルセット(税込980円)

鼻の毛穴の黒ずみは着実に治すことができる

以上、鼻の黒ずみの原因と解消法を見てきました。

上に書いたことをしっかり実践することができれば、毛穴の黒ずみは着実に改善していきます。

もちろん、一日二日でいきなり毛穴の黒ずみや角栓がなくなるわけではありません。

肌に厚みがでてくれば比較的早い段階で毛穴は目立たなくなりますが、毛穴汚れや角栓がまったく詰まらないようになるまでにはある程度の期間がかかります。

しかし、毛穴ケアの方向性さえ間違っていなければ、鼻の黒ずみは改善することができる肌トラブルです。

皆さんもぜひ真面目な毛穴ケアに取り組んで、鼻の黒ずみとおさらばしてくださいね。

長々とお付き合いいただきありがとうございました!

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