毛穴の開きはマジメに対策すれば改善できるトラブルです。
しかし、なんとなくのイメージで行き当たりばったりの対策をしていると、「がんばっているつもりなのにちっとも改善してこない…」という状況に陥りがちです。
必要なのは、その場その場のチャレンジではなく、しっかりとした目的意識を持ったスキンケア、そして化粧品選びです。
この記事では、最低限ここだけ押さえておけば間違いない!というポイントをわかりやすく説明していきます。
お金と時間を無駄にしないように、きちんと肌の生理に即したやり方で、毛穴の開きを対策していきましょう。
「皮脂が浮いてこない肌」を目指すのが最大の近道
毛穴の開きを改善するためのもっとも確実な方法は、「皮脂が浮いてこない肌」を目標にしてケアをすることです。
毛穴の開きは「一気にキュッと引き締まる」ような治り方をすることは絶対にありません。
毛穴の開きを改善した人たちがよく言うように「肌の調子がよくなったと思っていたら、いつの間にか目立たなくなっていた」というような治り方をするものです。
そして、そのために必要なのが「皮脂が過剰に浮いてこない肌」をつくることなのです。
オイリー体質の人につきものの悩み
毛穴の開きに悩む人は、ほぼ例外なく「生まれつき皮脂を分泌する能力が高い人」に該当します。
具体的には、
- 学生の頃に思春期ニキビができやすかった
- ニキビが引いてきたら今度は毛穴が目立ちはじめた
- 洗顔してから数時間後には油がぽつぽつ浮いてくる
- 洗顔後に鏡を見たとき、肌に赤みがでることがある
- 頭が油っぽい匂いになりやすい
- 毛穴が陥没したように凹んでいて、メイクが毛穴落ちしてしまう
- 小鼻や眉のあたりが痒くなることがある
ほとんどの人が↑を読んで「わかる!」となるのではないでしょうか?
肌は乾燥したりしてコンディションが悪くなると、皮脂を出せるだけ出して身を守ろうとします。
オイリー体質の人は分泌できる皮脂のMAX値が高いため、肌がそういった状態になると、ありあまるほどの皮脂が分泌されてしまいます。
皮脂がじわ~~~~とにじみ出してきて、毛穴に油がぽつぽつと浮き上がっている……という光景は見覚えのあるものだと思います。
「肌の上の皮脂が多すぎる」という状態が長くつづいていると、毛穴周辺の肌が少しずつ不健康になっていき、最終的には、陥没したように毛穴が凹んでしまいます。
こうしてオレンジの皮の表面のような凸凹毛穴ができあがり、毛穴がぱっくりと開いて見えるようになるのです。
「皮脂が浮かない肌」になると毛穴の開きは自然と改善する
毛穴の開きがひどくなってくると、「もう何をしても元に戻らないのではないか?」と思えてくるかもしれません。
しかし実際には、「皮脂の浮いてこない肌」を作るだけで、毛穴が目立つようになった過程を逆再生するかのように、毛穴は自然と元のキレイな状態に戻っていきます。
これは当たり前の話で、肌には本来再生力があるのです。
肌(の細胞)の中には、本来あるべき肌状態がプログラミングされています。そして、何かしらのトラブルによって肌が損なわれると、まずはとりあえずの埋め合わせをしておいてから、ゆとりが生まれたときを見計らって元の状態に戻していきます。
開いた毛穴が元に戻るのを妨げているのは、ひっきりなしに分泌されている過剰な皮脂です。
なので、毛穴の開きを改善しようと思ったら、肌のコンディションを整えることで、皮脂が過剰に出ないような肌状態を作っていくべきなのです。それ以外の余計なことはしないほうがいいですし、する必要もありません。
皮脂の量が減ってきさえすれば、あとは肌の自然な回復力にしたがって、毛穴の開きも勝手に元通りになります。
でもでも、問題は「じゃあどうすれば皮脂が浮いてこないようになるのか?」ということですよね! そのために必要なスキンケアのやり方を、これから順番に説明していきます。
毛穴の開きの改善に効果的な保湿とは?
ちゃんと保湿しているのに毛穴への効果がイマイチ実感できていないという人は多いと思います。
毛穴の開きを改善する上で課題になるのは、インナードライの解消です。
「肌が乾燥すると皮脂が増えて毛穴が開く」という話を聞いたことがあると思いますが、ここでいう「乾燥」とは肌内部の乾燥(インナードライ)のことです。
肌の表面がカサカサになるような乾燥とはちょっと違うため、単に化粧水やクリームを塗り重ねて肌をしっとりさせても、毛穴の開きにはあまり効果がないんです。
もともと毛穴の目立ちやすい場所は、皮脂も汗もたくさん出る場所です。肌の表面だけ見れば、むしろ供給過多になってべたついているんですね。
そんなところに、油分や水分をさらに追加したところで、あまり意味がないのは感覚的にも理解できるところだと思います。
潤さなければならないのは、肌の表面ではなく、肌の内部のほうなのです。
毛穴の開きには「セラミド」が効果的
オイリー肌の宿敵である「インナードライ」に対して非常に効果の高い成分があります。
それは「セラミド」です。
「セラミド」とは、もともと肌の中に存在していて、肌の保湿システムの要を担っている成分です。
「最強の保湿剤」とも言われるセラミドですが、実は、肌に塗ってもしっとり潤った感じは全然しません。表面的な潤いを与えるものではなく、肌の内部で水分をがっちり抱え込んでくれる成分だからです。
毛穴の開きに悩む人の肌に足りていないのも、まさにこのセラミドです。
セラミドの配合量の多い化粧品を日々使っていると、徐々に肌の内部で抱えられる水分量が増えてきます。つまり、インナードライが緩和されるわけです。
インナードライが改善してくると、肌は必要以上に皮脂を出す必要がなくなるため、次第に肌の上に皮脂が浮かなくなってきます。
不足しているセラミドを集中的に補うことは、毛穴の開きの改善にとても大きな効果があるのです。
迷ったらこれ!的おすすめ商品
現在、セラミド系の化粧品はたくさんありますが、セラミドが入っていればどれでもいいわけではありません。
セラミドには種類がありますし、効果を実感するためには、ある程度の配合量がある商品を選ばなければなりません。
自分で選ぶのは面倒くさい!という方は、こちらに紹介している商品を使ってみてください。これなら毛穴の開き対策にぴったりだと思えるものを挙げておきます。
「ヒフミド」の化粧水&保湿クリーム
言わずと知れた、小林製薬さんのヒフミドです。セラミド系列としては、いちばん有名なのではないでしょうか。
各種あるセラミドの中でも、もっとも効果が高いとされる「ヒト型セラミド」(人間の肌にあるのと同じ形のもの)を配合しています。
セラミドの配合量としても業界トップクラスであり、「セラミドを補うならこれを選べば間違いない」と思わせる説得力があります。
製薬会社らしい(?)多くを求めないシンプルな作りで、セラミドを肌に補うことに特化しています。
全体的に油分は控えめになっていることもあって、毛穴の開きの改善用として使うのにぴったりの設計になっていると思います。
化粧水にも保湿クリームにもセラミドが高配合されているので、合わせて使えばセラミドをがっつり補うことができ、インナードライの改善にとても効果的です。
公式にお得なトライアルセットがあります。たったの980円でセラミドの効果を実感できるのはかなりお得だと思います。化粧水とクリームを両方とも試すことができるので、ぜひ。
→【小林製薬】ヒフミドトライアルセット(980円)
毛穴の開きに効果的な洗顔とは?
洗顔のポイントをまとめると、
- 洗いすぎがいちばんダメ
- かといって水洗顔は極端すぎるからダメ
- 洗顔料はシンプルな洗顔石鹸がベター
- 洗顔の間隔が開きすぎないように気をつける
要するに、「シンプルな洗顔石鹸を使って、洗いすぎに気をつけながら洗う」ということです。当たり前で拍子抜けしちゃうかもですが、洗顔にこれ以上の正解はありません。
具体的には、洗顔料が顔に触れている時間は30秒以内に押さえましょう。
ついついしてしまいがちな「小鼻のあたりを念入りにくるくる~」も、必要以上に肌の潤いを奪ってしまうだけなのでやめましょう。そんなことをしなくても汚れは落ちています。
洗いすぎると肌が乾燥することによって皮脂の分泌を助長しかねません。
洗顔料にお金をかける必要はない
洗顔料はシンプルな固形石けんを使うのがいちばんです。
洗顔料は高いお金を出して買うようなものではありません。どんなに良い成分が入っていたところでどうせ洗い流してしまうものですし、洗浄力が高ければいいというものでもありません。
できるだけ肌に優しいほうがいいですが、刺激を感じないならば、ドラッグストアで売っているような普通の固形石けんでも構いません。
むしろ、「妙に値段が高い」とか「妙に毛穴への効果をアピールしている」などの変わり種は避けたほうが無難です。
そういった商品は、洗浄力が必要以上に強かったり、肌に負担が大きい成分が使われていたりすることが多く、毛穴の開きをかえって悪化させかねないからです。
普通の石鹸で洗うと刺激やつっぱり感を覚えてしまう場合は、普通の石鹸よりも少しだけ気を遣って作られている「洗顔石鹸」を使うようにしましょう。
毎日の洗顔を任せるのですから、シンプルで肌に優しいものがいちばんです。
毛穴の開きに効果的なクレンジングとは?
クレンジングの選択はとても重要です。毛穴の開きを改善しようと思うなら、なんとなくで選んでいいものではありません。
クレンジングを変えただけで毛穴の開きが治ってしまった、なんて話も珍しくないのです。
クレンジング選びでは「肌への優しさ」を最優先すること。それ以外のプラスアルファを求めないこと。この点が重要になります。
クレンジング次第で翌日の皮脂の量が変わる
皮膚科医の吉木伸子さんが「クレンジングは必要悪」と言っているように、クレンジング剤は肌にとても負担のかかるアイテムです。
メイクを溶かすための強力な洗浄力は、肌の内部にある保湿成分までも奪ってしまいます。
「クレンジングの選び方一つで、翌日の皮脂の量が変わってくる」と考えれば、肌に優しいクレンジングを選ぶことがいかに大切かがわかるでしょう。
クレンジング剤はほとんど毎日使うものです。クレンジングの選択を誤ると、他のケアをどれだけ頑張ったところで、すべてが水の泡になってしまいます。
自分が日々使っているクレンジングが本当に肌に優しいものなのか、実は知らず知らずのうちに皮脂の分泌を助長してしまっているのではないか、よくよく見直してみることが必要です。
クリームタイプのクレンジングを使おう
毛穴の開きに悩む人にぜひ試してみてほしいのは、クリームタイプのクレンジングです。
「肌を乾燥させない=皮脂の分泌を増やさない」という点においては、クリームタイプのクレンジングが最強です。
なぜクリームタイプのクレンジングが肌に優しいのか? なんとなくディープな感じがしますし、油っぽいのにオイリー肌に使って大丈夫?と心配になるかもしれません。
メイクアップ料はいわば「クリームに顔料を混ぜたもの」と言えます。クリームタイプのクレンジングは、成分的にメイクに近いのでよく馴染み、その分だけ洗浄力を控えめにできるのです。
他のタイプのクレンジングよりも肌の潤いを奪わずに済むため、皮脂の量を増やしてしまう心配がほとんどないのです。
事実、「クレンジングオイルとクレンジングクリームでは約3.7倍も肌の乾燥度合いが違ってくる」という研究結果があるくらいです。
オイルクレンジングなどの強いものからクリームタイプに変えただけで毛穴の開きが治ってしまった~なんて話もよく見かけます。
なんとなくで負担の大きいクレンジングを使いつづけているとしたら、本当にもったいない話ですよ!
迷ったらこれ!的おすすめ商品
クレンジングクリームに関しては私がずっと愛用しているものがあるので、それを紹介します。
シンプルでバランスがよく、万人におすすめできるクレンジングなので、「クリームタイプははじめて!」という方は最初はこちらを使ってみてください。
サッポーのクレンジングクリーム
毛穴界隈ではよく名前の挙がる商品なので、ネットで調べ物をする人なら一度は聞いたことがあるかもしれません。
「肌への優しさ」を最優先に考えて作られている、とてもシンプルなクレンジングクリームです。
クリームタイプなのでメイクもしっかり落ちてくれますし、なによりクレンジング後の肌がちっとも乾燥しません。
私もいろいろとクレンジングを使ってきましたが、これを使い始めてから肌の調子が驚くほど安定したので、以来ずっとこちらを使いつづけています。
とりあえずこれを使っておけばクレンジングは問題なし!と言える商品です。
初回限定になりますが、公式サイトだと洗顔石鹸とセットで1600円で買えるので、最初はそちらを利用しましょう。
これです → サッポーの『洗顔キャンペーン』
ちなみに、公式にはモニターセットも用意されています。他の商品もついでに試してみたい人はこちらを利用してもいいでしょう。
こちらもお得 → サッポーの『スキンケアモニター』のページ
私自身も長年愛用していますが、毛穴に悩んでいる人はクレンジングと洗顔石鹸はサッポーを選んでおけば間違いないですよ!
まとめ
以上、毛穴の開きの正しい改善方法について説明してきました!
毛穴の開きは治りにくいというイメージを持っている方も多いと思いますが、実は難しいのは「最初の一押し」だけなんです。
現在ではセラミドなどの、一昔前までは考えられなかったような優秀な成分の助けを借りることができますし、肌のバランスを整えることはそれほど難しくありません。
なんとなくでやっていたら変わらないけど、しっかり考えて対策をすればちゃんと改善していくのが、毛穴の開きです。
みなさんもぜひ正しいケアを実践して、すっぴんでも怖くないような、キレイな毛穴を取り戻してくださいね。