※画像は公式サイトより引用
・油分少なめのクリームで、ベタベタせず軽いテクスチャー
・アルコールフリー・無香料・無着色料
おそらくセラミド化粧品の中でもっとも有名な商品でしょう。
トップクラスのセラミド配合量(4%)を誇り、人を選ばないベーシックな作りです。価格設定もかなり良心的です。
はじめてセラミド化粧品を試してみる人はヒフミドを選んでおけば間違いがないと思います。
ヒフミドエッセンスクリームの成分
商品の特徴を理解するために、成分表を確認しておきましょう。
ヒフミドエッセンスクリームの全成分表示
この保湿クリームの主役は言うまでもなく3種類のヒト型セラミドです。「セラミド2」を中心に、「セラミド1」「セラミド3」も配合されています。
それから、こそっと「グルコシルセラミド」も配合されています。これは俗に「植物セラミド」と呼ばれているもので、肌のセラミドと同じものではありませんが、セラミドの合成を促進する効果があると言われています。
油剤には、
- ダイズステロール
- イソステアリルアルコール
- ホホバ種子油
- スクワラン
などが使われていますが、いずれも配合量は数%ですね(成分表で「セラミド2」よりも下にきているため)。つまり、油分少なめのクリームということになります。
- ポリクオタニウム-51
- ポリクオタニウム-61
これらは「リピジュア」と呼ばれる高保湿成分です。公式(日油)のデータではヒアルロン酸の2倍の保水力があるとされています。もとは医療用に開発されただけあって刺激性も低く、最近はヒアルロン酸に替えてリピジュアを配合している商品をよく見かけますね。
それから「アルコールフリー・無香料・無着色料」の低刺激設計になっています。元が製薬会社なためか、美容成分などをむやみにあれこれ詰め込んでいないのも好印象です。感触や見映えのためにシリコンやポリマーを多用していないところも安心できます。
ベースとなるクリームの油分は少なめですが、微量でも強力なバリア補強効果を持つセラミドを高配合、それから高保湿成分のリピジュアが配合されていて、全体的な保湿力はかなり高めな保湿クリームになっていると思います。
ヒフミドエッセンスクリームの特徴
ヒフミドエッセンスクリームは、肌にセラミドを補うことに特化した保湿クリームです。
使用感的には、油分が少なく軽いつけ心地が特徴です。
もっとも効果の高い「ヒト型セラミド」
一般的に「セラミド」と呼ばれているものには、ヒト型セラミド・疑似セラミド(合成セラミド)・植物セラミド・動物セラミド・アミノセラミド、など様々なバリエーションがあります。
このうち、ヒフミドに配合されているのは「ヒト型セラミド」になります。
「ヒト型セラミド」は、人の肌にあるのと同じ形のセラミドのことで、一般的に「本物のセラミド」と言えばヒト型を指します。成分表に「セラミド」と表記できるのもヒト型セラミドだけですね。
肌に塗ったときにもっとも効果が高いのも「ヒト型セラミド」になります。肌に存在するセラミドと同じものなのでばっちり機能してくれるのですね。疑似セラミドに比べると3倍の保湿力があると言われています。
セラミドの効果をちゃんと実感できる配合量
セラミドの効果を実感するためには、一定以上の濃度で配合されている必要があると言われています。
その点、ヒフミドはヒト型セラミドが4%という高濃度配合になっており、市販のセラミド化粧品の中では間違いなくトップクラスの配合量です。
セラミドはとても高価な原料です。その上、水に溶けにくいため、化粧品に高濃度で配合するためには高度な製剤技術が必要とされます。
「セラミド配合」の化粧品はたくさんありますが、配合量が1%を超えているものは全体の1割もないでしょう。単に成分表の賑やかしのために微量配合されているケースが大半です。
セラミドの塗布実験などで使われているのも、だいたい3~5%くらいの濃度のものが多いです。いくらセラミドの優れた効果を示す実証データがあっても、濃度があまりに違いすぎるとどこまで効果が得られるのか怪しくなってきます。
ヒフミドはセラミドの配合量が非常に多く、はっきりと配合量を明示している数少ない商品の一つです。「セラミドは一応入っているものの、配合量が少ないから効果が出ない…」ということにはならずに済みます。
セラミド化粧品としてパーフェクトな作り
セラミド化粧品には「こうした方が効果が高くなる」という条件がいくつかあります。
列挙すると以下の通りです。
- 配合量が多い方が効果が高い
- 疑似セラミドなどよりもヒト型の方が効果が高い
- 1種類だけよりも複数のセラミドを組み合わせた方が効果が高い
- 「アシルセラミド(セラミド1・4・9)」が入っていた方が効果が高い
- グリセリンと組み合わせた方が効果が高い
意外とたくさんありますね。
そして、ヒフミドのクリームはこれらすべての条件を満たしています。セラミドが効果を発揮する上で文句のつけようがない内容になっているわけです。
これが、セラミド化粧品を探している人に「まずヒフミドから試しましょう」と私が勧める理由です。もしヒフミドでセラミドの効果が実感できなければ、他のどのセラミド化粧品を使ってもダメだろうと考えるからです。
ヒフミドエッセンスクリームの使用感
ホイップクリームのような軽いテクスチャーです。
油分が少なめのクリームなのでべたつきはありませんし、伸びも良いです。万人受けするテクスチャーになっていると思います。
肝心のセラミドの働きに関してですが…
実は、セラミドは肌につけたときの感触が普通の保湿成分とは大分違っていて、セラミド自体に直接的な「潤い感」はあまりありません。
一般的な保湿成分は水分を吸った「スポンジ」のようなものです。水が外側に露出しているので触るととても潤っています。しかし、濡れたスポンジは外気に触れると少しずつ水分を失っていきますね。
一方、セラミドは水分の入った「水風船」のようなものです。水分が完全に抱え込まれているので外から触っても潤い感はありません。その代わり、保水力は段違いに高く、湿度がゼロになっても水分を逃がさないとまで言われています。
肌感覚で言うならば、一般の保湿成分は「しっとり」になりますが、セラミドは「ふっくら」という言葉が似合います。
角層の中にはもともとたくさんの水風船(=セラミド)が詰まっているわけですが、セラミド化粧品を塗るとそれが増えるんですね。そのため、肌の表面のボリューム感が増して膨らんだような使用感になるのです。
もちろんこれは仮にセラミドを単品で塗ったときの話であり、ヒフミドにはリピジュアをはじめ「スポンジ」タイプの保湿成分も入っているので、しっとり感もありますけどね。
ヒフミドエッセンスクリームの口コミは?
ヒフミドの口コミを見ていると、「肌が乾燥しない!」「つけているうちにカサカサ肌がよくなった」と保湿力の高さを評価しているものが多かったです。
また、「つけると肌がもちもちになる」「ペラペラだった肌がふっくらしてきた」など肌の膨らみを実感している声も多いですね。セラミドがしっかり仕事をしている証拠だと思います。
あと多かったのは、ニキビ肌などで油分の多いこってり系のクリームを使えない人が、「油分が少なめなのに保湿力が高いので助かる」と言っている口コミです。油分が苦手な人が保湿力の高いクリームを…となると、セラミドくらいしか選択肢がないですからね。
一方、低評価の口コミでは「悪くないけど、特にこれといって…」というものも結構ありました。このあたりはセラミドが不足している肌かどうかで評価が違ってくるのだと思います。
全体的に高い評価になっています。感激調の長文コメントが多いのも印象的でした。
まずはトライアルで試してから
ヒフミドは公式サイトにトライアルセットが用意されています。
塗り切りになる化粧品は肌に合う合わないがはっきり出ます。それなりのお値段する商品ですから、いきなり現品を買って肌に合わなかったら残念なことになります。最初はトライアルで肌に合うかどうかを試してみるようにしてください。
この記事で取り上げた保湿クリームをはじめとして、化粧水・乳液・洗顔ソープ・クレンジング・日焼け止めのお試しサイズが入っています。
ヒフミドシリーズ一式を試すことができるので、セラミドの効果を体感してみたい人はぜひ。
→ 【小林製薬】ヒフミドトライアルセット(税込980円)
※ヒフミドシリーズの主力はクリームですが、ヒフミドローション(化粧水)の方もおすすめです。クリーム同様にヒト型セラミドを3種類配合してあり、合わせて使うとセラミドの効果をより強く実感できると思います。