乾燥肌の人にとって洗顔料選びはとても重要です。
使っている洗顔料を変えると、それだけで肌の調子が大きく変化したりすることは、誰もが実際に経験していることでしょう。
乾燥肌は外界の影響を受けやすいので、特にその傾向が顕著になります。
この記事では、乾燥肌の人が安心して使うことができる洗顔料をまとめています。具体的な商品名も挙げているので、洗顔料選びの参考にしてください。
1)乾燥肌の洗顔料選び~大切な4つの視点
具体的な商品を挙げる前に、まずは乾燥肌の洗顔料に求められる条件について簡単に確認しておきましょう。
乾燥肌の人が洗顔料を選ぶときには、以下の点に注意して選ぶ必要があります。
1.「石けん」であること
最初の条件はその洗顔料が「石けん」であることです。
ドラッグストアなどで売られている洗顔フォームは、使用感こそ良いものの、合成界面活性剤が肌に残留するため、使いつづけると乾燥肌や肌荒れの原因になります。
石鹸は水ですすぐと洗浄力を失うため、肌に残って余計な悪さをすることがありません。肌の弱りがちな乾燥肌の人でも安心して使うことができる唯一の洗浄剤です。
2.成分がシンプルであること
肌に塗りっぱなしにする基礎化粧品とは違って、洗顔料はしっかりと洗い流さなければならないものです。
あれこれと成分を付け加えても効果はなく、かえって余計な成分が肌を刺激してしまう危険性が高まります。
オマケ成分を付け加えたものが多いのは、単に「商品の差別化」という商業上の理由からであって、本来は洗顔料に必要のないものです。
石鹸はシンプルで、かつ純粋に石鹸としての品質が高い物を選びましょう。シンプルな石鹸を使っておけば、「洗顔料のせいで肌が荒れる」ということにはなりません。
3.肌への刺激が少ないこと
乾燥肌の洗顔料にもっとも大切な条件は、肌に対する刺激が少ないことです。
乾燥肌の人は肌のバリア機能が低下しているため、普通の浴用石鹸(手や体を洗っているもの)で顔を洗うと、強いつっぱり感を覚えたり、チクチク・ピリピリする刺激を感じたりすることがあります。
乾燥肌の人には普通の石鹸よりも刺激を取り除いてある「洗顔石鹸」の方が適しています。
4.「保湿成分」にこだわらないこと
洗顔料の中には「保湿成分配合」「潤い成分配合」「肌に潤いを残す」などを宣伝文句にした商品があります。
これらのキーワードは乾燥肌の人にとっては魅力的に映りますが、実際には意味のあることではありません。
すでに述べたように、洗顔料は洗い流してしまうため、保湿成分などが入っていても保湿効果はほとんど残りません。
洗顔の仕事は「肌の上をリセットすること」です。保湿は洗顔後につける基礎化粧品の仕事であり、洗顔料にまで保湿効果を期待するのは根本的に間違っています。
洗顔料はどれほど肌に優しく汚れをオフできるかだけに注目し、「洗顔は洗顔、保湿は保湿」と役割分担をするべきです。
肌に優しいシンプルな洗顔をしよう
乾燥肌の人にとって理想的な洗顔とは、
・汚れを落とすことだけが目的のシンプルな洗顔をする
(その後、まっさらになった肌を基礎化粧品で適切に保湿する)
です。
そのためにはごくシンプルな固形石鹸、ただし、少し気を遣って刺激を減らす工夫をしてある洗顔石鹸がもっとも適しています。
乾燥肌は肌バリアが弱っているため、普通の人以上に洗顔料の影響を大きく受けます。ちょっとした刺激でも肌荒れを起こしやすく、さまざまな肌トラブルの原因になります。
リッチな保湿成分や洗い上がりのしっとり感など意味のない部分を気にするのではなく、洗顔における肌へのダメージをどこまで減らせるかが大切です。
肌の乾燥を悪化させないためにも、肌に優しい洗顔料を使い、シンプルな洗顔を心がけるようにしてください。
2)乾燥肌におすすめの洗顔石鹸
超シンプルな固形の洗顔石鹸だけを集めました。すべて乾燥肌に安心して使うことができる低刺激なタイプの商品です。
日々の洗顔を任せる相棒ですから、肌にマイルドで、毎日気持ちよく使える洗顔料を用意しましょう。
サッポー「ピュアマイルドEXソープ」
・お財布に優しい価格設定
毎度おなじみサッポーの洗顔石鹸です。
サッポーの洗顔石鹸の特徴は、
- 遊離アルカリ0
- 原料の油脂から刺激の強い脂肪酸を取り除いてある
- 余計なものが入っていない
あれこれ余計なものを付け加えるのではなく、普通の石鹸から刺激になり得るものを徹底的に取り除き、ただただ「肌への優しさ」を追求した石鹸です。
肌が乾燥気味のときに使っても、洗い上がりの肌がつっぱりません。柔らかい感触の泡で、しっとりサラサラの肌に仕上がります。もちろん、刺激を感じたことなど一度もないです。
過保護なくらいに肌に優しい洗顔石鹸になっており、肌バリアの弱った乾燥肌の人でも毎日安心して使うことができます。
サッポーの洗顔石鹸は1個400円ほどの価格です。
石鹸のサイズは小さめですが、洗顔用であれば1個で1ヶ月は持ちます。ドラッグストアで安い洗顔フォームを買うのとコスパがたいして変わりません。
管理人も洗顔料はずっとサッポーの石鹸を使っています。「石鹸洗顔はつっぱる」という思い込みを覆してくれた石鹸であり、洗顔をしても肌が揺らがないのがわかるので、重宝しています。
サッポーの洗顔石鹸については↓の記事でも詳しく説明しています。
ノブ(NOV) ソープD
NOV ノブ ソープD 100g
・とにかく最高に低刺激な石鹸を求めている人
シンプルで低刺激なスキンケアアイテムを作っているノブ(NOV)の洗顔石鹸です。
1個1000円という高めの価格であること、サッポーでも十分すぎるくらい低刺激なこと、などから第二候補にしましたが、低刺激の追求という点においては右に出るものがいません。
日本で売られている石鹸の中ではトップクラスの低刺激設計になっています。これを使ってまだ刺激を感じるようならもう洗顔料の使用自体を諦めましょう、というレベルの商品です。
Amazonのレビューにちらほらあるように、アトピー肌の人などが皮膚科で勧められることも多いようです。
全成分表示を見るとわかりますが、サッポーの石鹸と同じように、原料の脂肪酸を厳選し、刺激の強いものを取り除いています。もちろん、余計な成分を混ぜたりしていないシンプルな洗顔石鹸です。
基本的にノブの石鹸は、かなり重度の乾燥肌の人向けだと思ってください。ほとんどの人にとっては「そこまでしなくても」なオーバースペックだと思います。
シャボン玉石けん ベビーソープ固形タイプ
ベビーソープ固形タイプ 100g
・大きめのドラッグストアになら置いてあるかもしれない
こちらは軽度の乾燥肌向きです。
1個300円ほどなので値段的にはサッポーとあまり変わりませんが、「もしかしたらドラッグストアに置いてあるかもしれない」枠として取り上げます。
愛用者の多い「シャボン玉石けん」のラインナップの中でも、もっとも低刺激に作られている石鹸です。商品名は「ベビー用」になっていますが、もちろん大人の肌にも使えます。
シャボン玉石けんの中では「浴用」が有名ですが、こちらの方が原料に刺激の少ない油脂(アボカドオイルと上質な植物性油脂)を使用しています。
脂肪酸まで厳選しているわけではないので、低刺激という点ではサッポーやノブに劣りますが、軽度の乾燥肌であれば十分安心して使うことができます。
画像を載せるためにAmazonリンクを利用していますが、Amazonでは在庫次第で商品が定価よりも高く売られていることがあります。Amazonを利用する際は、商品の定価を調べておかしな価格設定になっていないことを確認してから購入することをおすすめします。
まとめ
以上、乾燥肌の人におすすめな3つの洗顔石鹸を紹介しました。
ここに紹介したような洗顔石鹸を使っておけば「肌に優しい洗顔料選び」はクリアです。もうどの洗顔料を選べばいいのかとあれこれ悩むこともなくなるでしょう。
ただただ肌に優しいだけのシンプルな洗顔石鹸で顔を洗うのは、とても気分の良いものです。
肌も自分も嬉しくなるような洗顔を毎日つづけていきましょう。
※最高の洗顔料をゲットした後は、ぜひ「乾燥肌の人必見!肌を乾燥させない正しい洗顔方法」の方にも一度目を通してみてください。乾燥肌の人が洗顔をする上で気をつけるべき点などをまとめてあります。