劇的に肌が乾燥しなくなる!乾燥肌に最適のクレンジング方法と選び方

乾燥肌に適したクレンジングの方法

乾燥肌でクレンジングにお悩みではありませんか?

・クレンジング後に肌が乾燥する
・乾燥肌の自分に合っているのかわからない
・乾燥肌が良くならないのはクレンジングのせい…?

クレンジング剤は商品のタイプによって、肌の乾燥しやすさに大きな差があります。乾燥肌の人はできるだけ肌に優しいタイプのクレンジング剤を使わないといけません。

今回は、乾燥肌の人に適したクレンジング剤の選び方と、具体的なクレンジングの方法についてまとめていきます。

1)クレンジングによる肌の乾燥に要注意!

クレンジングによって肌が乾燥する

クレンジングは乾燥肌の最大の原因

クレンジング後に、肌の乾燥やつっぱり感を強く感じる人は多いでしょう。

実際、クレンジング剤ほど肌を乾燥させやすいアイテムは他にありません

男性に比べて女性のほうが圧倒的に乾燥肌の人が多いのは、「メイクをするから」ではなく「クレンジングをするから」です。それほどまでにクレンジングという行為は乾燥肌に直結しかねないのです。

肌が乾燥するかどうかはクレンジング選びで8割決まる

クレンジングで肌が乾燥するかどうかは、クレンジング剤の選び方でほぼ決まってしまうところがあります。

クレンジング剤は非常に商品差の大きいアイテムです。メイクの濃さや落ちにくさは人によって様々なので、クレンジング剤もそれに対応して超強力なものからマイルドなものまで大きな幅があります。

重要なのは、洗浄力が強いものほど肌を乾燥させる、ということです。「メイクがきれいに落ちればそれでいい」というわけではないのです。

強すぎるクレンジング剤が肌のカサカサを作る

乾燥肌によくある肌表面のカサカサ・ガサガサした感触も、実は強すぎるクレンジング剤の使用が最大の原因になっています。

クレンジング剤には洗浄剤として合成界面活性剤が使われることが多く、その強すぎる乳化力は肌の表面にある細胞間脂質を溶かしてしまいます。

健康肌と乾燥肌

細胞間脂質は肌の水分保持の主役であるばかりではなく、角質同士をつなぎ合わせるセメントの役割も果たしています。細胞間脂質が溶かし出されると、肌の表面の角質がめくれて毛羽立ったようになり、カサカサした感触になります。

肌に合わない強すぎるクレンジング剤を使いつづけると、次第に肌のふっくら感がなくなり、肌のキメも失われてきます。

2)肌が乾燥しにくいのはどれ?

色々なタイプのクレンジング剤
肌が乾燥しにくいクレンジング方法の紹介に入る前に、まずはざっくりと、どのクレンジングが肌に良くてどのクレンジングが肌に悪いのか?を確認しておきましょう。

肌が乾燥しにくい順番に並べると?

オイル・クリーム・ミルクレ・ジェル……クレンジングには様々な種類があり、どれを選ぶかによって肌への優しさがまったく違ってきます。

ここでは代表的なクレンジング方法を取り上げ、肌が乾燥しにくい(=肌に優しい)順番にランキング形式で並べてみました。

実際には商品による差もあるので若干の変動もありますが、概ねこのような順番になっていると思ってください。

1位:洗顔のみ

クレンジング剤を使用せずに洗顔だけでメイクを落とす方法です。ごく薄い化粧しかしない人限定ですね。肌に優しいことは間違いありませんが、多くの人にとってはあまり現実的な選択肢ではないでしょう。

2位:洗浄剤不使用のクレンジング+洗顔 ←おすすめ!

洗浄剤を使用していないタイプのクレンジング剤を使う方法です。肌が乾燥しがちな人にいちばんおすすめできるクレンジング方法になります。

8割方の人はこの方法でメイクを十分に落とせますが、一部の非常に落ちにくいメイク料(ウォータープルーフ物など)を使っている場合はキレイに落ちない可能性もあります。

現実的かつ肌にとても優しい方法なので、記事の後半で詳しく解説します

3位:比較的マイルドなクレンジング剤+洗顔

クレンジングミルク・クレンジングクリーム・水性ジェルタイプなどを使う方法です。これらのクレンジング剤には洗浄力として合成界面活性剤が使われているため、どうしても肌は乾燥しやすくなります。

ただ、クレンジング剤の中では比較的マイルドな部類に入るので、やり方に気をつければギリギリ許容できる範囲です。洗浄剤不使用のクレンジングで落ちなかった場合に検討しましょう。


↑までがギリギリ許容範囲です。ここから↓は乾燥肌の人にとってはNGな方法です。これらのクレンジングをしながら乾燥肌を改善するのは至難の業だと思ってください。


4位:クレンジングオイル+洗顔

クレンジングオイルはもっとも肌に悪いタイプのクレンジング剤です。これは、美容本を開けばほぼ必ずと言っていいほど書いてあることですね。

実際、クレンジングオイルを毎日肌に触れさせていたら、乾燥肌にならないほうが不思議なくらいです。間違っても乾燥肌の人が使うようなものではありません。

5位:クレンジング剤のみ(=仕上げ洗顔無し)

洗顔料を使わずにクレンジング剤だけで済ませる方法です。洗顔を省略するので肌に負担が少ないような気がしますが、実際には逆効果になります。クレンジング剤だけでメイクを完全に落としきらなければならなくなり、どうしても素肌との接触時間が増えてしまうからです。

クレンジング剤との接触を少しでも減らすために、仕上げの洗顔は必要です。「二度洗顔する」と考えるのではなく「途中でマイルドな洗顔料にバトンタッチする」と考えましょう。

6位:クレンジングシート

クレンジングシートに関しては、どうしてもやむを得ない場合以外は御法度です。シートに染みこんでいる程度の量で済むような強すぎる洗浄力&肌を擦る刺激で、自分から肌荒れを作るようなものです。

深夜に帰宅したときなどに簡易クレンジングとして使用する人もいるようですが、シートを使うくらいなら落とさないまま寝て、翌朝に普通の方法で落としたほうが肌へのダメージはよほど少なく済みます。

クレンジング剤の「潤い成分」に意味はない
クレンジングを使ったときに肌が乾燥するかどうかは、「肌への優しさ」によってのみ決まります。つまり、肌へのマイナス効果がどれほど少ないか、ですね。よく「潤い成分配合」を謳った商品を見かけますが、クレンジング剤は洗い流すものなので、肌に成分が残りません(残るとマズいです)。肌の乾燥に悩む人向けのセールストークだと思ってください。

強いクレンジングを使っている人は損をしている

以上、クレンジング剤のタイプ別に肌の乾燥しやすさを見てきました。

クレンジング剤選びの大原則は、自分のメイクが落とせる範囲でもっとも肌に優しいものを使うことです。

しかし、実際にこの鉄則を実践できている人はとても少ないのが現状です。

市販のクレンジングは洗浄力が強いものが多い

昨今のクレンジング剤は、洗浄力がかなり強めに設定されているものが大半を占めます。

化粧の濃さやメイク料の種類・落としにくさは人によってまったく異なります。できるだけ多くの人が使えるようにするためには、洗浄力を強めに設定しておくのが手っ取り早いのです。

しかし、この手のクレンジング剤には洗浄剤として合成界面活性剤が多く使われており、たまに使う程度ならまだしも、毎日のように使用していると肌を乾燥させてしまいます。

大部分の人は強いクレンジングを必要としない

メイクアップ料の中には、強力なクレンジングでないと落とせないものが存在することは事実です。

もしあなたが、

・厚化粧をしている
・ウォータープルーフなどの特殊な化粧品を使っている

のであれば、ある程度は強いクレンジングを使わないとメイクを十分に落とすことができないでしょう。

しかし、大部分の女性のメイクはそこまで強いクレンジング剤を必要としません。多くの女性が“本当は必要がないのに”強すぎるクレンジングを使っているのです。

よく言われるように「クレンジングは必要悪」です。もし必要もないのに強いクレンジング剤を使っていたら、肌を健康でキレイに保つ上で非常にもったいないことをしていることになります。

3)肌が乾燥しないクレンジングのやり方

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ここでは、上のランキングで2番目に来ていた、「洗剤不使用タイプのクレンジング+洗顔」のやり方を紹介します。

すでに触れたとおり、現実的かつ非常に肌に優しいクレンジング方法です。これまで強いクレンジングを使ってきた人であれば、びっくりするくらい肌が乾燥しなくなるはずです。

洗浄剤不使用のクレンジング剤

数は少ないですが、市販のクレンジング剤の中には洗浄剤(合成界面活性剤)を使用していないタイプの商品が存在します。

乾燥肌の人はこのような洗浄剤不使用タイプのクレンジングを使いましょう。肌の保湿成分の流出を最小限に抑えることができ、とても肌に優しいクレンジングをすることができます。

ちゃんとメイクが落ちるの?

8割方の人は洗浄不使用のクレンジングでメイクを落とすことができます。一部の特殊なメイク料を除けば、実はメイクを落とすのに洗浄剤は必要ないのです。

メイク料は油性の基剤に顔料などを混ぜたものであり、簡単に言ってしまえば“油性の絵の具”です。そのため、水性の絵の具が水分に溶けるように、メイク料は油分に溶けます。

油分(=オイル成分)が多く含まれているものを使えば、洗浄剤を使用しなくても、ほとんどのメイクは落とすことができるのです。

一昔前まではコールドクリームでクレンジングをしていた
洗浄剤が使用されたクレンジングが登場したのはそれほど昔のことではありません。それまでは化粧下地などに使うコールドクリームでメイク落としをするのが一般的でした。ただ、コールドクリームはテクスチャーが硬く、メイクとの馴染みも悪い上に、洗い流すのも大変でした。後述するように、現在ではクレンジング用に成分が調整されていて非常に使いやすいクリームが売られています。

ピュアなクリームがおすすめ

このクレンジングには、オイルを使う方法とクリームを使う方法があります。

  • ピュアなオイルを使う方法
    専用のオイル・オリーブオイル・ホホバオイルなど
  • ピュアなクリームを使う方法
    専用のクリーム・マッサージクリーム・コールドクリームなど

オイルに水を加えて乳化したものがクリームなので、どちらの方法でもやっていることは基本的に同じです。ただ、オイルは使い勝手が悪く、水で洗い流すのも大変なので、万人におすすめできるのはクリームの方になります

特にクレンジング用に成分が調整された専用のクリームは、メイクとよく馴染み、かつ洗い流しやすいように工夫されています。最初はそのような専用のクリームを使うようにしましょう。

一般的な「クレンジングクリーム」と間違わないように!

ここで使用するクリームは洗浄剤が使われていないピュアなクリームです。

一般的な「クレンジングクリーム」は、クリームに洗浄剤(合成界面活性剤)を混ぜたものであり、ここで言う「ピュアなクリーム」とはまったくの別物です。

どちらも商品名としては「クレンジングクリーム」になるため、少々ややこしいです。くれぐれも間違えないように注意してください。

違いがよくわからないという方は、安心して使える洗浄剤不使用のクリームを「乾燥肌の人におすすめのクレンジングクリーム」にまとめてありますので、そちらの方を参考にしてください。

普通にクレンジングをするだけ

洗浄剤不使用のクレンジング剤を使うという点以外は、通常通りの手順でクレンジングをするだけです。

相違点を挙げるとすれば以下のようになります。

  • クレンジングにゆっくり時間をかけてもOK:
    一般的なクレンジング剤の場合、肌に触れさせる時間は30秒が限度と言われています。一方、洗浄剤不使用の場合は、肌に長く触れさせていても害はありませんので、時間を気にせずゆっくりメイクと馴染ませることができます。
  • クレンジングの工程を二度繰り返してもOK:
    メイクが十分に落ちていないと感じたときは、クレンジングを二度繰り返しても大丈夫です(クレンジング→クレンジング→洗顔ということです)。これもクレンジング剤自体に洗浄力がないからこそできる芸当です。
  • クレンジング後にすすぎをした段階では肌に油膜が残る:
    クレンジング後に水で軽くすすいだ時点では、肌にうっすらと油膜が残ります。ヌルヌルしているわけです。その後の洗顔によって油膜は洗い流されるので何の問題もありませんが、最初はびっくりするかもしれないので言及しておきます。ちなみに、一般的なクレンジング剤だと油膜が残ったりしないのは、クレンジング自体にあらかじめ洗剤(合成界面活性剤)が仕込まれているからですね。

肌を擦らないようにだけ気をつけよう

あらゆるクレンジングに共通することですが、メイクを落とすときは絶対に肌を擦らないことが大切です。

メイク料はクレンジング剤にゆっくり溶かし出して落とすものであり、肌を擦る必要はまったくありません。肌を擦れば擦るほど肌表面の角質が傷つき、肌の乾燥を助長します。

乾燥肌の人はもともと肌表面の角質が脆く壊れやすくなっているので、普通の人以上に優しいタッチでクレンジングをするようにしましょう。

メイクが落ちなかった場合は?

すでに述べた通り、ウォータープルーフなど特殊なメイク料を使っている人だと、洗浄剤不使用のクレンジング剤では十分に落ちないこともあります。

その場合の対処法は、どの部分のメイクが落ちなかったのかによって変わってきます。

1)ポイントメイクなどメイクの一部が落ちなかった場合
ポイントメイクなどが落ちなかった場合は、クレンジング剤(もしくはリムーバー)を別に用意し、必ずベースメイクとポイントメイクで使い分けるようにしてください。一部分にすぎないポイントメイクに合わせて強いクレンジング剤を肌全体に使うのは非常にもったいないです。

2)ベースメイクなど全体的に落ちなかった場合
この場合は、使っているメイクを変えるか、洗浄剤不使用のクレンジングを諦めるか、どちらかになります。あまりにも落ちにくいメイクを使っていると、肌に優しいクレンジングは原理的に不可能になります。メイク落ちと肌への優しさは両立できません。

4)クレンジングで乾燥肌を改善しよう

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強力な洗剤に触れる機会が減ると、その分だけ肌は確実に健康になります。これだけは間違いようのないことです。

それまで強力なクレンジング剤を使っていた人が、クレンジング剤を肌に優しいものに変えると、肌は一変します。日に日に肌が乾燥しにくくなり、見た目的にもふっくらとして柔らかくなってきます。

クレンジング剤を変えてから1ヶ月もすれば、乾燥肌が大分改善されているでしょう。是非この機会に肌が乾燥しないクレンジングをマスターしてください。

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