石鹸が使えない人のための“クリーム洗顔”

あまりにも肌が弱って過敏になっていると石鹸洗顔ができません。とはいえ、洗顔フォームはもちろんNGですし、水洗顔だと洗浄力が弱すぎます。そこで登場するのが“クリーム洗顔”です。

“クリーム洗顔”とは?

クリーム洗顔は石鹸が使えない人のためにあるような洗顔法です。

石鹸が使えない人のための洗顔法

クリーム洗顔は、石鹸洗顔ができない人用の洗顔法です。

健康な肌であれば百円の石鹸でも大丈夫です。ちょっと弱った肌でも高品質な石鹸なら問題なく使えます。

しかし、弱りに弱って過敏になった肌の場合、たとえ品質の高い石鹸を使ったとしても石鹸の弱アルカリに耐えられないことがあります。

もちろん、このような肌に洗顔フォームを使うわけにはいきません。

かといって、水洗顔だとちょっと洗浄力が弱すぎます。

健康な肌なら水洗顔でも別にいいのですが、弱った肌はたいてい皮脂の分泌が過剰になっています。

皮脂腺が肥大化したままでいきなり水洗顔に切り替えると、一時的に皮脂が優勢になってしまい、脂漏性皮膚炎などを引き起こすリスクが出てくるのです。

そこで、洗顔フォームも石鹸も使わずに水洗顔以上の汚れ落ちを確保するために“クリーム洗顔”が登場するのです。

まずは石鹸洗顔を試してから

とはいえ、まずは石鹸洗顔を実際に試してからにしましょう。

クリーム洗顔は肌や毛穴に負担のかかるものを一切使いませんから、別にどのような肌状態の人がやっても問題ありません。

落とすべき汚れは十分に落としつつ負担は限りなく小さい、洗顔の理想型の一つと言えます。

ただ、石鹸洗顔と比べるとほんの少しだけ手間のかかる方法なので、石鹸洗顔ができるならわざわざクリーム洗顔にする必要はありません。

まずは高品質な石鹸を使い、洗顔方法をきちんと守って、石鹸洗顔を試してみましょう。正しい石鹸洗顔のやり方はこちらにまとめてあります。

それでもやはり肌が過敏に反応してしまうようなら、石鹸洗顔を中止して“クリーム洗顔”に切り替えるようにしましょう。

クリーム洗顔の仕組みとやり方

水で洗顔をする前にクリームで皮脂汚れを浮かせるだけの簡単なものです。

クリームを使って顔を洗う

クリーム洗顔は、その名の通りクリームを使って洗顔をします。

ここで使うクリームは一般的には「コールドクリーム」と呼ばれるものになります。

コールドクリームはただの水と油の混合物です。それゆえ、クレンジング・マッサージ・化粧下地と実に幅広い用途で用いられます。

洗顔フォームや石鹸などとは違って洗浄力を持っていませんから、どれだけ肌に触れさせても大丈夫です。

クリーム洗顔は、このようなピュアなクリームをまず肌に薄く塗り、優しくマッサージでもするように肌の上で滑らせ、最後に水ですすぎます。

方法としてはたったそれだけの単純なものです。

要はコールドクリームでマッサージをするのとまったく同じ手順になりますから、肌や毛穴に対して極めて無害な方法です。

にもかかわらず、単に水で洗顔するだけの場合と比べると、皮脂など油性の汚れの落ち具合が大きく違ってきます。

肌にクリームが残っても気にしない

当たり前の話ですが、コールドクリームには洗剤が入っていません。

そのため、水ですすいだ後も肌に多少の油分が残ります。濡れた指で触れたときに少しヌルリとしているのですね。

慣れないうちは少し気持ち悪いかも知れませんが、これは気にしなくてOKです。

単純に、肌の上にクリームがわずかに残っているだけです。

前述の通りコールドクリームは化粧下地にも使われるくらいですから、肌の上に居残っていても無害です。

その上、肌が乾いてくればまったく気にならなくなります。肌と指が濡れている状態だと、ほんの少し油が残っているだけでヌルヌルした感触になるのですね。

そもそも顔の肌は皮脂という油膜で覆われているのがデフォルトですし、乳液や保湿クリームを塗った後に濡れた指で触ってみれば少しどころではなくヌルヌルします。

言わば(保湿剤の入っていない)保湿クリームが肌に微量ついているのと同じことですから、まったく気にすることではないのです。

原理はクリームクレンジングと同じ

先にクリームクレンジング関連の記事を読まれた方であれば、それってクリームクレンジングとどこが違うの?と思われたかもしれません。

実際、両者は原理としてはまったく同じです。

よくよく考えてみれば、洗顔前の肌は皮脂膜という目に見えないメイクをしているようなものです。

もちろん、メイクに比べて皮脂の方が断然落ちやすいですし、肌の上にある油分量としても桁が違います。

ですが、どちらも油性の膜なので水だけでは落としにくいという点は共通しています。

油膜を張っている状態だと水が弾かれてしまってなかなか落とせませんが、一度きれいな油=クリームになじませて肌から浮かせてしまえば、あとはすすぎ洗いで洗い流すことができます。

クリームクレンジングの場合、一度すすいだ後で石鹸による仕上げ洗顔を行いますが、クリーム洗顔は水ですすいだらおしまいです。

もともと落ちやすい皮脂しか肌の上になかったのですから、それで十分なのです。

クリーム洗顔をするときは、肌の上の目に見えないごく薄いメイクを落とすのだと意識して行うといいでしょう。

クリーム選びは慎重に

クリーム洗顔に使っていいのは、“洗剤の入っていない”ただのクリームだけです。

間違っても、合成洗剤の入っているクレンジングクリームを使わないようにしましょう。

石鹸が使えないほどに肌が弱っているためにクリーム洗顔をするのです。そのような肌に間違って洗剤入りのクレンジング剤を使ってしまったら大変なことになります。

一般的に「クレンジングクリーム」と呼ばれている商品は、たいていクリームという基剤に合成洗剤を混ぜ合わせたものです。

一方、洗剤の入っていないただのクリームは「コールドクリーム」という分類をされることが多くなっています。

とはいえ、このあたりの名前の付け方はメーカーによってまちまちです。ただのクリームなのか、クリームに洗剤を混ぜた物なのか、商品名によって判断することはできません。

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