クレンジングを比較して「肌に優しい順」「メイクがよく落ちる順」に並べると?

クレンジングを比較した図

クレンジングの話になるとよく、

「肌に優しい順番は?」
「メイクがよく落ちる順番は?」

という話題が挙がります。

今回は、種類別にクレンジングを比較して、この疑問に答えていこうと思います!

クレンジングを比較して「肌に優しい順」に並べると?

クレンジングを比較して肌に優しい順に並べた図

クレンジングを比較して「肌に優しい順」に並べると上のようになります。「肌が乾燥しない順」「刺激が少ない順」などでも同じ並びです。

これはわりと固定的な順番で、商品差による番狂わせはあまりありません。

クレンジングにおける肌への優しさは「界面活性剤」の配合量が最大の要因になります。

「界面活性剤」は、クレンジング剤に使われている洗浄成分です。要するに「洗剤」の一種だと思ってください。

界面活性剤の量が多いほど肌からモノを奪う力が強くなり、肌への負担が大きくなります。上の順番も、だいたい界面活性剤の使用量が少ない順に並んでいます。

それでは以下、順番に見ていきましょう。

肌に優しいナンバーワンはクリームタイプです。

クレンジングクリーム
他のクレンジングに比べると、界面活性剤の量が圧倒的に少ないです。クリームの持つ自然なクレンジング力でメイクを浮かせるので、肌の潤いを必要以上に奪うことがありません。皮膚への刺激性も極めて少ないことが知られています。

2番目はミルクタイプです。

クレンジングミルク
ミルクがいちばん肌に優しいと言われることがありますが、それは誤解です。ミルクタイプはクリームをリキッドで割ったような内容になっていて、界面活性剤の量もクリームの倍近くになります。それでも、油分の力を借りつつメイクを落とすので、他のクレンジングに比べるとマイルドです。

3番目はジェルタイプです。

クレンジングジェルのイラスト
ジェルは油分をあまり含まないものが一般的で、ほぼ界面活性剤の力でメイクを溶かします。クリームやミルクよりも肌が乾燥しやすく、負担も大きくなります。とはいえ、リキッドに比べると洗浄力が控えめになっているので、水性のクレンジングの中では肌に優しいと言えます。

4番目はリキッドタイプです。

クレンジングリキッド
リキッドも水性のクレンジングです。油分をあまり含まず、界面活性剤の力でメイクを溶かします。成分的にはジェルと近しいですが、リキッドはジェルよりも洗浄力が強く、その分肌への負担は大きくなります。肌の乾燥を招きやすいクレンジングです。

5番目はオイルタイプです。

クレンジングオイルのイラスト
肌に悪いクレンジングの代表格です。油分量も界面活性剤の量もトップクラスに多いです。当然、メイク落ちは最強ですが、肌の潤い成分まで根こそぎ溶かしてしまうので肌への負担は非常に大きいです。毎日使うようなクレンジングではありません。

6番目はシートタイプです。

クレンジングシートのイラスト
お手軽な反面、もっとも肌に悪いクレンジングです。界面活性剤やアルコールの配合量が非常に多く、脱脂力はオイル並みです。さらに「肌を擦る」というスキンケア最大のタブーも合わさります。使うなら肌荒れを覚悟の上で使いましょう。

クレンジングを比較して「メイクがよく落ちる順」に並べると?

クレンジングを比較してメイクがよく落ちる順に並べた図

クレンジングを比較して「メイクがよく落ちる順」に並べるとだいたい上のようになります。

しばしば「肌への優しさ順」と「メイクがよく落ちる順」がまったく同じ並びになっている(というより使い回している)解説図を見かけます。「メイク落ち=肌への負担」になっているものです。

しかし、実際にはそれほど素直に相関するわけではありません。

というのも、「肌への優しさ」では界面活性剤の量がいちばんの要因になりますが、「メイクがよく落ちる」の方は油分の量によって大きく左右されるためです。

原則としてクレンジングは、油分量が多いほどメイクがよく落ちるようになります。ほとんどのメイク料は油性の原料でできているためです。

クレンジングは、

  • 油分が多いほどメイクがよく落ちる
  • 界面活性剤が多いほどメイクがよく落ちる

の2つの法則の組み合わせによって、最終的なメイクの落ち具合が決まってくる、ということを覚えておいてください。

それでは以下、順番に見ていきましょう。

メイクがよく落ちるナンバーワンはオイルタイプです。

クレンジングオイルのイラスト
これはもう断トツのナンバーワンです。基剤がほぼオイル100%なので、油性のメイクはたちまち溶けていきます。強力なウォータープルーフもなんのそのです。ただ、水ベースのマスカラだけはちょっと苦手だったりもします。

2番目はクリームタイプです。

クレンジングクリーム
油分を多く含んでいるのでメイクを浮かせる力が強く、オイルに次いでよく落ちます。メイクはいわば「クリームに顔料などを混ぜたもの」なので、相性がいいのですね。強力なウォータープルーフでもない限りは、まず落とすことができます。

3番目はリキッドタイプです。

クレンジングリキッド
油分をあまり含まない水性のクレンジングなので、メイク落ちが悪そうですが、界面活性剤のパワーで無理やり落とします。ナチュラルメイクなら問題なく落とせるものが多いです。ただし、界面活性剤が少ないマイルド系のリキッドはジェル並みに落ちません。

4番目はミルクタイプです。

クレンジングミルク
ミルクは肌への刺激を考えて洗浄力を控えめに作られているものが多いです。軽めのメイクであれば落とせますが、しっかりメイクは苦戦するでしょう。なお、油分の多いこってり系のミルクはリキッド以上にメイクがよく落ちます。

5番目はジェルタイプです。

クレンジングジェルのイラスト
一般的なジェルは水がベースになっているので、メイクとの馴染みが悪いです。それに加えて、リキッドよりも洗浄力が低めに設定されることが多く、しっかりメイクはまず落とせません。商品によってはナチュラルメイクでも落ちないようなものも多々あります。

6番目はシートタイプです。

クレンジングシートのイラスト
シートタイプは洗浄力自体は非常に強力ですが、どうしても「まだら」に落ちてしまうので、最下位にしました。特に毛穴や肌のキメにメイクが残りやすいです。肌を強く擦れば落ちますが、それは絶対にやってはいけないことですね。

まとめ

以上、クレンジングを種類別に比較して「肌に優しい順」「メイクがよく落ちる順」を見てきました。

結局のところ、「肌への優しさナンバー1」「メイク落ちナンバー2」のクリームタイプが抜群に優秀と言えます。

他のクレンジングと比較して肌が全然乾燥しませんし、皮膚への刺激性が低いので肌が敏感な人にも向いています。

クリームによるマッサージで肌にこびりついた汚れが自然と浮いてくるので、毛穴の開きや黒ずみにも地味に効果を発揮します(意識的に落とそうとするのはダメですよ)。

使用するクレンジング次第で、肌のコンディションは劇的なまでに変わります。できるだけ肌に優しいクレンジングを使うように心がけてくださいね。

※この記事で示したのは標準的な商品を比較した場合の順番です。当然ながら、個別の商品差によって入れ替わることもありますので、あくまでも大まかな順位だと思ってください。

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