「クレンジングを変えたら肌荒れが起きた……」
クレンジングで肌が荒れる原因には大きく5つ考えられます。
- 「界面活性剤」による肌荒れ
- 「肌に残った油分」による肌荒れ
- 「肌に残ったメイク」による肌荒れ
- 「摩擦」による肌荒れ
- 「その他の成分」による肌荒れ
見ての通り、いろいろあって、一概に「これが原因!」と言うことはできません。
以下一つずつ、対処法とセットで詳しく見ていきます。
心当たりがないかどうかを考えながらチェックしていってくださいね!
原因1「界面活性剤」による肌荒れ
<よくある症状>
・クレンジング後の肌がひどく乾燥する、突っ張る
・肌がヒリヒリしたり、赤みが出る
・乾燥によってニキビができる
・かぶれを起こす
<起きやすいクレンジング>
オイル・リキッド・ジェル・シート
クレンジングのトラブルで断トツに多いのは「界面活性剤」による肌荒れです。
「界面活性剤」はクレンジングに使われている洗浄成分で、わかりやすく言えば「洗剤」の一種です。
メイクを落とすためには必要な成分ですが、配合量が多くなると、誰であっても肌荒れを起こす可能性が出てきます。
肌の潤いまで奪ってしまうので乾燥を招きやすく、乾燥肌の人だとクレンジング後の肌がとても突っ張ります。
当然、皮膚への刺激も強いので、敏感肌の人だとヒリヒリとした刺激を感じたり、赤みや痒みを起こすこともあります。最悪かぶれてしまう可能性も。
オイル・リキッド・ジェル・シートなど、界面活性剤の配合量が多いタイプのクレンジングで起きやすいです。
対策
肌に優しいクリームタイプのクレンジングを使いましょう。
クリームタイプはクレンジングの中でもっとも界面活性剤の使用量が少なく、肌が乾燥しにくいです。刺激性も極めて低いので敏感肌の人でも安心して使うことができます。
軽めのメイクの人はミルクタイプでもいいですが、クリームに比べるとやや刺激が強いものが多くなります。また、クレンジングミルクは商品差が激しいので使うときは肌に優しいものを選びましょう。
原因2「肌に残った油分」による肌荒れ
<よくある症状>
・ニキビができる
・Tゾーンに赤みや痒みが出る
<起きやすいクレンジング>
オイル・クリーム・ミルク
クレンジングに含まれるオイル成分が肌に残って肌荒れに繋がるケースです。この場合、クレンジング直後ではなく、翌朝以降に肌荒れが起きます。
一般的な肌質の人であれば、肌に多少の油分が残っても平気です。むしろクレンジング後の肌を保護する方向に働きます。
しかし、オイル成分に過敏な人やニキビ肌の人の場合は、肌に油分が残りすぎると肌荒れに繋がる可能性があります。
オイル・クリーム・ミルクなど、オイル成分を多く含んでいるクレンジングで起きやすいです。
対策
W洗顔をきちんとすることで改善する場合もありますが、それでもダメなときは、油分量の少ないジェルやリキッドなどのクレンジングを使いましょう。
ジェルは軽いメイク向け、リキッドはしっかりメイク向けになります。ただし、どちらも肌が乾燥しやすいタイプのクレンジングなので、洗いすぎにはくれぐれも注意しましょう。
原因3「肌に残ったメイク」による肌荒れ
<よくある症状>
・ニキビができる
・肌に痒みや赤みが出る
<起きやすいクレンジング>
ジェル・ミルク・シート
肌にメイクが残りすぎて肌荒れが起きるケースです。この場合も、クレンジング直後ではなく、翌朝以降に影響が出ます。
「多少のメイクが肌に残る」というのは、一般的に考えられているほど肌に悪いわけではありません。ですが、ニキビができやすい人などの場合は、やはり肌荒れに繋がることもあります。
ジェル・ミルクなど、クレンジング力が弱くて肌にメイクが残りやすいもので起きやすいです。シートタイプは洗浄力自体は強いですが、毛穴や肌のキメにメイクが残りやすいので同様です。
対策
しっかりメイクの場合は、それなりにメイクがよく落ちるタイプのクレンジングを使いましょう。
肌に優しくてメイク落ちも優れているクリームタイプが第一候補ですが、オイル成分が苦手な場合はリキッドも選択肢になります。
なお、メイク落ちだけで言えばクレンジングオイルが最強ですが、オイルは肌に負担が大きいので、あまりおすすめしません。
原因4「摩擦」による肌荒れ
<よくある症状>
・肌がヒリヒリする、赤みを帯びる
・肌が乾燥する
・肌の表面が粉吹きや皮剥けを起こす
<起きやすいクレンジング>
ジェル・ミルク・シート
肌を擦る刺激によって肌荒れが起きるケースです。これに関しては、やってしまっている人には自覚があるでしょう。
メイク落ちの悪さとも関係が深く、ジェル・ミルク・シートタイプなどで起きやすいです。
ジェルタイプはもともとメイク馴染みが非常に悪いです。また、商品によってはテクスチャーが硬かったりして、肌との摩擦が大きくなってしまうものもあります。
ミルクタイプも商品によってはメイク馴染みが悪く、落ちにくいメイクを使っているとどうしても肌を擦りがちになります。
シートタイプは最初から「擦って落とす」ことを前提にしているので、どうしようもありません。
対策
この場合もやはり、クリームタイプがおすすめです。メイクとの馴染みがよくて肌を擦る必要がなく、テクスチャー的にも成分的にも肌に優しいです。
オイルやリキッドもメイク落ちがいいので肌を擦りにくいですが、肌への負担も大きくなってしまうので、できればクリームタイプを使いたいところです。
原因5「その他の成分」による肌荒れ
<よくある例>
・クレンジングが肌に染みる
・肌に痒みや赤みが出る
・かぶれや湿疹が起きる
<起きやすいクレンジング>
どのタイプでもあり得る
クレンジングに使われている成分にかぶれて肌荒れが起きるケースです。
アルコール・DPG・抗酸化剤・香料・防腐剤あたりが代表格ですが、人によってはグリセリンのような広く使われている成分が苦手な人もいるので、一概には言えません。
自分の肌に合わない成分が使われていればどのタイプでも起こりえますが、使われる成分の傾向として、リキッド・ジェル・シートあたりのクレンジングで起きやすい印象があります。
また、敏感肌の人ではバリア機能が低下して成分が肌に侵入しやすくなっているため、このような反応が人一倍出やすくなります。
対策
このケースに関しては、原因になっている成分を特定しないと完全に回避することはできません。しかし、それは難しい場合が多いでしょう。
なので、敏感肌用のクレンジングを試してみるのがいちばん手っ取り早いと思います。
一般的に、敏感肌向けに作られたクレンジングでは使用する成分が厳選されており、肌荒れを起こしやすい成分を除外してあります。例えば、アルコール・DPG・香料などの使用は避けられます。
もちろん、敏感肌用なら絶対に大丈夫と断言することはできませんが、一般向けの商品に比べるとハズレを引いてしまう確率は大幅に低くなります。
まとめ
以上、クレンジングで肌荒れが起きるケースを原因別に見てきました。
肌荒れしないクレンジングを選ぶなら、クレンジングクリームがいちばん安定しています。このことは、多くの敏感肌向けラインがクリームタイプを採用していることからもわかります。
肌に優しいタイプのクレンジングクリームを使っておけば、「肌に残った油分で肌荒れを起こす」というケース以外はクリアできます。
なお、オイルやシートは商品を問わずトラブルメイカーなので、肌荒れが起きたなら使わないようにしましょう。