よく落ちる!肌に優しい!クレンジングクリームの5つのメリット

クレンジングクリーム

「どのクレンジングがいちばん肌に優しいの?」とよく聞かれます。

純粋に「肌への優しさ」で言うならば、クレンジングクリームが断トツです。

ちょっと手軽さに欠けるので敬遠する人も多いですが、肌のことを考えれば、これほど優秀なクレンジングがあるのに他のタイプを使うなんてもったいない!と本気で思います。

今回は、クレンジングクリームの素晴らしさを世に広めるべく、クレンジングクリームってこんなに肌に優しいんだよ!ということを熱弁していきます。

クレンジングクリームがもっとも肌に優しい

クレンジング剤にはオイル・クリーム・ミルク・ジェル・リキッドなど様々な種類がありますが、もっとも肌に優しいのはクリームタイプのクレンジングです。

有名な美容皮膚科医の吉木伸子氏も『スキンケア基本事典』の中で、「もっとも肌にやさしいのはクリームタイプ」と題した上で、

「いろいろあるクレンジング料の中で、比較的肌にやさしいといえるのは、洗い流せるクリームタイプです。」
「総合的に考えてみると、「クリームタイプ」が、油分も水分も多すぎず、バランスがよいということになります。」
吉木伸子『スキンケア基本事典』p52,54

と述べています。

ちなみに、肌への優しさナンバー2はクレンジングミルクですね。しかし、それでもクレンジングクリームに比べると多少刺激が強くなりますし、メイク落ちの方はガクッと下がります。

「肌への優しさ」で選ぶならクレンジングクリームの右に出るものはありません。

他のクレンジングに比べるとちょっと面倒なところもありますが、それだけの見返りがちゃんとあるクレンジングです。

クレンジングクリームはなぜ肌に優しいの?

界面活性剤の使用量が少ないこと、これに尽きます。

「界面活性剤」とは洗剤の原料で、化粧品には洗浄剤や乳化剤として使われます。クレンジングの場合、主にメイクを溶かして水に流すための洗浄成分として配合されます。

肌の保湿成分やセラミドまで溶かす力があるので、配合量が多いほど肌に負担がかかります。また、刺激性のある成分なので、敏感肌の人だとピリピリするような刺激を感じることもあります。

界面活性剤はメイクを落とすためには必要な成分なので避けることはできませんが、できるだけ使用量が少ないものを選ぶことが大切です。

そして、すべてのクレンジングの中で、もっとも界面活性剤の使用量が少ないのがクレンジングクリームなのです。

商品にもよりますが、だいたい5~10%くらいの配合量になります。ちなみに、2番目に少ないクレンジングミルクで10~15%くらいです。

クリームタイプの界面活性剤の量が少ない理由は、クリーム自体が油分と水分をバランスよく含んでいて、界面活性剤の助けをあまり必要としないためです。クリームというベースそのものがクレンジングに適しているのです。

クレンジングクリームの5つのメリット

クレンジングクリームには具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

メリット1:肌が乾燥しにくい

クレンジングクリームは、なんといっても肌が乾燥しにくいクレンジングです。

使ったことがある人ならわかると思いますが、しっとりもちもちに仕上がります。

小西さやか氏の著作に載っていたクレンジングオイルとクレンジングクリームの比較実験のデータを紹介すると、

「オイルのほうがクリームより約3.75倍水分蒸散量が多かったという結果が出ています。つまりクレンジングオイルのほうがクレンジングクリームより約3.75倍乾燥しやすいということなのです。」(強調は原文)
小西さやか『なまけ美容入門』p20

比較対象がクレンジングオイルということもありますが、クレンジングクリームの実力がうかがえる実験結果です。

しかもそれは、油分が肌に残るから…というわけではなく、界面活性剤の配合量が少なくて肌の保湿成分やセラミドを必要以上に落とさないからです。

クレンジングクリームは本当の意味で「肌の潤いを奪わない」クレンジングなのです。

メリット2:メイクがよく落ちる

クレンジングクリームは、クレンジングオイルの次にメイク落ちに優れています。

ナチュラルメイクはもちろん、しっかりメイクでもキレイに落とせます。

メイク料や日焼け止めは“クリームに顔料やUVケア成分を混ぜたもの”と言ってもいいので、クリームと相性がいいのですね。

クリームの持つ自然な同化力によって、毛穴や皮溝に入ったメイク料まで、無理なく浮き上がらせることができます。

メイク料が肌に残りすぎると刺激になりますが、その点でもクレンジングクリームは肌に優しいクレンジングと言えます。

メリット3:皮膚刺激がとても少ない

クレンジングクリームは刺激性がもっとも少ないクレンジングでもあります。これは界面活性剤の配合量が少ないからですね。

そのため、敏感肌の人でも安心して使うことができます。

ここでも引用を。

「クレンジングクリームには、パッチテストの結果、クリームと変わらない程度で刺激がほとんどないというデータが出ているものもあります」
小西さやか『なまけ美容入門』p20

つまり、普通の保湿クリームと同じくらいの刺激性しかないというデータがあるほど、ということです。もちろん、すべてのクレンジングクリームがそうだというわけではありませんが、他のタイプと比べると刺激の少なさでは群を抜いています。

このことは、敏感肌向けのラインでクリームタイプが採用されていることが多いことからもわかりますね。

メリット3:肌を擦りにくい

クレンジング時に肌を擦りにくいというのも大きなメリットです。

まず、テクスチャー的に肌を擦りにくいというのが一点。それから、メイクとの馴染みの良さも重要なポイントです。

肌と馴染みの悪いクレンジングだと、肌を擦るくらいにしないとメイクが溶けてきません。

その点、クリームタイプであれば、肌の上でやさしくクルクルするだけでメイクが自然と溶け出してきます。

結果的に、肌を擦らずにやさしくメイクオフすることができるのです。

メリット4:メイク落ちのタイミングがわかりやすい

クレンジングクリームにははっきりとしたメイク落ちの合図があります。

クリームを肌の上でなじませていると突然「テクスチャーがふっと軽くなる」瞬間があり、それがメイク落ちの合図になります。

これは専門用語で「転相」と呼ばれる現象です。一般的には「オイル化」や「乳化」などと呼ばれていますね(厳密には乳化ではありませんが)。

このような合図がないクレンジングだと、いつメイクが落ちたのかわからず、ついつい必要以上にクレンジングをしてしまったり、逆にメイクを落とし切れていなかったり……。

ちなみに管理人はこの「ふっと軽くなる」瞬間の感触が大好きで、これがないと「メイクが落ちました!」という感じがしなくて不安になります。

メリット5:ダブル洗顔が負担にならない

原則として、クレンジング後は洗顔料を使ってダブル洗顔をするべきです。

一時期「ダブル洗顔不要」がもてはやされたこともありましたが、クレンジングだけで完璧に落としきろうとするとかえって肌に負担がかかります。クレンジング剤の成分もしっかり落としておきたいですしね。

とはいえ、ジェルやリキッドなどのさっぱり系のクレンジング剤だと、ダブル洗顔によって“洗いすぎ”になりやすいことも事実です。

クレンジングクリームの場合、肌に残った油分がいわば緩衝材になって、ダブル洗顔をしても肌に負担がかかりません。

ダブル洗顔をしても肌がまだしっとりしているのは、クレンジングクリーム(と一部のクレンジングミルク)くらいなものです。

クレンジングクリームのデメリットは?

以上のように、クレンジングクリームはメイク落としとして「超優秀」です。

肌に優しいのにメイクがよく落ちる、という一見相反する性質をばっちり両立させています。

デメリットと言えば、他のクレンジングに比べるとメイクオフにちょっと時間がかかること(といっても数分しか変わりませんが)。それから、水気がNGなので濡れた手・顔では使えないこと、くらいでしょう。

どちらもたいした問題ではないので、スキンケアという観点からは“死角ナシ”と言っていいと思います。

ただ、一つだけ注意点としては、オイル成分に過敏な人は肌に合わない可能性があります。この点を次に見てみましょう。

オイル成分に過敏な人は使えないことがある

クレンジングクリームを唯一おすすめできないのが、オイル成分に肌荒れを起こす人です。保湿クリームや乳液を一切使うことができないタイプの人ですね。

別に「オイリー肌や混合肌だから」という理由でクレンジングクリームを避ける必要はありません。

皮脂の分泌が過剰になるのは、肌の乾燥が原因であることが大半です。むしろ、クレンジングクリームを使いつづけることによって、ニキビができにくくなったり、肌のテカリが解消したり、と肌質が徐々に改善してくることの方が多いです。

しかし、そんな悠長なことを言っていられない場合もあります。すでにニキビがたくさんできている人や、脂漏性皮膚炎を発症している人など、オイル成分をつけると即座に症状の悪化につながるケースです。

そういった人は、残念ながら、クレンジングクリームを使うことはできません。優しさナンバー2のクレンジングミルクもちょっと厳しいです。

オイル成分に過敏な人は、完全オイルフリーのジェルやリキッドタイプを使うようにしましょう。オイルフリーだとどうしても界面活性剤に頼るしかなくなるのですが、こればっかりは仕方ありませんからね。

まあ、クレンジングクリームを使うことができれば儲けものなので、判断がつきかねる人は、まずは一度試してみると良いと思います。

肌に優しいクレンジングクリームの選び方

いくらクレンジングクリームが肌に優しいと言っても、当然ながら商品によっても差があります。

ここでは、クレンジングクリームの中でも特に肌に優しい商品を選ぶためのポイントを紹介しています。

ダブル洗顔込みでぴったりくるものを選ぼう

クレンジング後のすすぎの段階ではちょっとヌルつきが残るくらいで、その後の洗顔でしっとりさっぱりちょうどいい仕上がりになるものを選ぶこと。

これがいちばんのポイントだと思います。

クレンジングクリームは界面活性剤の配合量を増やすほど、油分が肌に残りにくくなり、洗い上がりがさっぱりします。逆に言えば、クレンジング後に多少のヌルつきが残るくらいのものの方が肌に優しいということです。

どのみちダブル洗顔をすればキレイに洗い流すことができるので、クレンジングの時点で完全に流す必要はありません。

早めにさっぱりする方が使用感は良いかもしれませんが、界面活性剤の使用量が増えるので、その分クレンジングクリームの良さが減ってしまいます。

植物性オイルはちょっと避けた方がいいかも

数は少ないですが、市販のクレンジングクリームの中には植物性オイルをメイン原料として使っているものもあります。

植物性オイルをメインで使っているものは、人によっては肌荒れを起こす可能性があります。

植物性オイルは皮脂に近い成分で、肌を柔軟にする効果があるのですが、その一方で、酸化しやすく、菌の餌になりやすい性質を持っています。良い方向にも悪い方向にも皮脂に似ているわけです。

この種の油脂成分が肌の上で一定量を超えると油分トラブルで肌荒れを起こしやすくなります(一般的に使われているミネラルオイルやスクワランなどはちょっとくらい過剰になっても問題になりません)。

植物性オイルが肌に悪いわけではありませんが、皮脂トラブルが起きやすい人は避けた方が無難です。

肌に優しいことだけを重視する

クレンジング剤は洗い流してしまうものです。どれほどリッチな美容成分や保湿成分などが配合されていても、ほとんど意味をなしません。

セラミドが入っていようと、美白剤が入っていようと、値段が無駄に高くなるだけです。

「とっても肌に優しいよ!」だけでは売れないので、いろいろなオマケを入れて差異化を図っている商品が大半ですが、そういう積極的なアピールは読み飛ばしてOKです。

吉木伸子氏が言うように「クレンジングは必要悪」であり、もともと肌にとってはマイナス方向に働くアイテムです。

重要なのは、どれだけマイナス分を減らすことができるか、すなわち「肌への優しさ」だけです。それ以外は些細なことだと考えましょう。

クレンジングクリームの中でも肌に優しいおすすめ商品

ここでは、管理人が試したことのあるものの中から「これはイイ!」と思ったものを紹介します。

せっかく肌に優しいクリームタイプを使うのですから、できるだけ界面活性剤の使用量が少ないものを選びましょうね。

サッポー クレンジングクリーム

サッポークレンジングクリームの商品イメージ
管理人がずっと愛用しているものです。

とにかく肌に優しいの一言。ちゃんとメイクが落ちるのに、肌がちっとも乾燥しません。

肌の潤いを奪わずにピュアなクリームの持つ自然なクレンジング力でやさしくメイクだけを浮かせてくれます。乾燥肌や敏感肌の人に特におすすめです。

洗浄剤としての界面活性剤を追加していないので、クレンジング直後はちょっとヌルヌル感が残ります。ですが、ダブル洗顔をするとしっとりもちもちに仕上がります。

公式を利用すると初回はとても安く買えるので、とにかく一度試してみてください!

内容量:75g(約1ヶ月分)
価格:2,800円(税込)
公式:初回限定の『洗顔キャンペーン』(税込1,300円/1,600円)

※アンケートに答えるのが苦にならない人なら超お得なモニターもあります。

ノブⅢ クレンジングクリーム

ノブⅢクレンジングクリームの商品画像
肌の敏感さが強い人にはノブⅢのクレンジングクリームもおすすめです。

ノブは皮膚科でも勧められることがあるくらい低刺激な化粧品を作っているメーカーで、このクレンジングクリームも超低刺激な作りになっています。

管理人自身は、想定外の日焼けをしてしまったときや、新しい化粧品を試してかぶれてしまったとき(仕事柄よくあります)などに、安全第一でノブを使うようにしています。

肌が盛大に荒れているときでもまったく刺激を感じませんでした。メイク落ちもけっして悪くありません。

こちらもクレンジング直後はわずかに油膜感が残りますが、洗顔料を使うとちょうどいい仕上がりになります。

内容量:120g
価格:3,780円(税込)
公式:ノブlll トライアルセット(税抜き1,500円)

まとめ

以上、クレンジングクリームを激推ししてきました!

クレンジングクリームは使いつづけているうちにじわじわと良さがわかってくるタイプの商品です。それまで肌に悪いクレンジングを使っていた人ほど、肌の変化がはっきり実感できるはずです。

管理人自身、若い頃は「なんだかめんどくさそう…」とクリームタイプを避けて通っていたのですが、肌荒れに悩んで使ってみると日に日に肌の調子が整っていって感動したのを覚えています。

それ以来、実験的に他のクレンジングを試すことはあっても、クレンジングクリームへの愛を忘れたことはありません。

ぜひ皆さんもクレンジングクリームの虜になってくださいね!

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