この順で試そう!自分に合ったクレンジング剤を選ぶための2つのポイント

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必要以上に強力なクレンジング剤を使っていませんか?

自分に合ったクレンジングというのは、単に「メイクが落ちる」ということを指すのではありません。そうではなく、「メイクを落としつつ可能な限り肌に優しい」ということを意味します。

例えば、軽めのメイクしかしないのに厚化粧の人と同じクレンジング剤を使っているとしたら、せっかくのアドバンテージを自ら投げ捨てているようなものです。

今回は、本当の意味で自分に合ったクレンジング剤を選ぶために、絶対に抑えておくべき2つのポイントを解説します。

クレンジング剤選びの2つのポイント

クレンジング剤を選ぶ上での鉄則は、『自分が使っているメイクがきちんと落ちる範囲で、できるだけ洗浄力の弱いものを使うこと』です。

落ちればいいってわけじゃない!

クレンジング剤は「メイクが落ちればそれでいい」というものではまったくありません。

別の記事に書いたように、クレンジング剤は必要悪であり、使えば肌に悪いことが最初からわかりきっている代物です。

そして、洗浄力が強いものほど肌に悪くなります。洗浄力の強さと肌への悪さは完全に比例すると考えていいです。

現在クレンジング剤を使っているのであれば、あなたの肌の美しさは、クレンジング剤の洗浄力によって大なり小なり確実に天引きされています。

それだけに、クレンジング剤を洗浄力の低いものに変えることができれば、その下がった洗浄力の分だけ肌は確実に健康になります。

にもかかわらず、自分に合ったクレンジング剤を探さずに、なんとなく強力なクレンジング剤を使っている人が大多数なのです。

クレンジング剤の選び方の2つのポイント

自分に合ったクレンジング剤を選ぶ上でのポイントは以下の2点です。

  1. 弱いものから試す
  2. 部分的に使い分ける

使っているメイクの落ちやすさは人によって様々です。濃い化粧をする人もいれば、軽いメイクしかしない人もいます。

しかし、一般的なクレンジング剤は濃いメイクの方に洗浄力を合わせています。そうしておけば、濃いメイクにも薄いメイクにも対応できますからね。ドラッグストアに置いてあるような大量流通品ほどこの傾向は強くなります(色々な層の人が使うことが想定されているため)。

これは裏返せば、かなりの割合の人が必要以上に強い洗浄力のクレンジング剤を使っているということです。薄いメイクの人までもが濃いメイクの人に付き合わされて、無駄に強すぎるクレンジング剤を使っているわけです。

このような道連れを避けるための方法が、1つめのポイント「弱いものから試す」です。

また、各人の間でのメイクの差に加え、同じ人のうちでもベースメイクとポイントメイクでは落ちやすさに大きな差があります。

しかも、顔の広範囲を覆っているベースメイクの方がはるかに落ちやすい(=強い洗浄力を必要としない)のです。ここでも、落ちにくいポイントメイクに付き合わされて、広範囲の肌が無意味に犠牲になっているわけです。

ここから、2つめのポイント「部分的に使い分ける」が導かれます。

それでは以下でそれぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

ポイント1─弱いものから試す

クレンジング剤を選ぶときには、必ず洗浄力の弱いもの(=肌に優しいもの)から試していきます。

クレンジング剤の強さはさまざま

クレンジング剤は商品のタイプによって洗浄力に極端な差があります。

例えば、洗顔料の場合は、どの商品でも洗浄力自体にはそこまで大きな差がありません。洗顔料が落とすのは皮脂や基礎化粧品などの日常的な汚れです。汚れの質や量に個人差があまり出ないため、洗顔料に求められる洗浄力もほぼ一律に決まるのです。

しかし、クレンジング剤は違います。10の洗浄力で落ちるメイクを使っている人もいれば、100の洗浄力がないと落ちないメイクを使っている人もいます。個人差が非常に大きいのです。

そして、すでに述べたとおり、一般的なクレンジング剤は洗浄力がかなり強めに設定してあります。落ちにくいメイクの方に合わせてあるのです。

しかし、本当は10の洗浄力で落とせるはずなのに、洗浄力100のクレンジング剤を使っているとしたら、とんでもなく損をしていることになります。何の意味もなく、無駄に強力な洗剤に肌をさらしているわけですからね。

弱いものから順番に試そう

クレンジング剤は必ず洗浄力の弱いものから試しましょう。

あなたが使っているメイクが落ちやすいタイプか落ちにくいタイプか、これは実際にクレンジングをしてみないことには判断できません。なので、弱いものから順に試し、メイクが落ちるかどうかを確かめていきます。

最初は必ず洗剤不使用タイプから試します。クレンジング剤の中でダントツで肌に優しいタイプです。

間違っても、最初から洗剤タイプのクレンジング剤を使ってはいけません。

例えば、最初にクレンジングオイルを選べば、落ちないメイクはありません。するとどうしても「落ちるしこれでいいや」となってしまいます。しかし、その判断を下した時点でその人の肌が荒れることは確定したようなものです。

あくまでも肌に優しいものから試し、クレンジングオイルなどの強力なもの(=肌に悪いもの)は最終手段にしましょう。

ポイント2─部分的に使い分ける

ベースメイクとポイントメイクでは落ちにくさに大きな差があります。

弱いクレンジング剤でベースメイクしか落ちなかった場合は、ポイントメイク専用のクレンジング剤を別に用意し、部分ごとに使い分けるようにしましょう。

ベースメイクとポイントメイク

基本的に、ベースメイクは落ちやすく、ポイントメイクは落ちにくくできています。

ファンデーションなどのベースメイクはかなり落ちやすい部類に入ります。なので、たいていの場合、肌全体に洗剤タイプのクレンジング剤を使用する必要はありません

一方、ポイントメイクは落ちにくい部類です。色のついたメイク料はほんの少し滲んだりするだけで見た目がとても汚くなってしまうため、極めて崩れにくく作られていることが多いのです。

つまり、たいていの人の場合、以下のような分布になっています。

  • 肌全体=ベースメイク=落ちやすい → 弱い洗浄力でOK
  • 肌の一部=ポイントメイク=落ちにくい → 強い洗浄力が必要

ポイントメイクに合わせないこと

弱いクレンジング剤1本でポイントメイクもベースメイクも落とせるなら、それがいちばん理想的です。

しかし、上で述べた事情から、弱いクレンジング剤を試したときに「ベースメイクはキレイに落ちたが、ポイントメイクが落ちなかった」という状況がしばしば起こります。

ここで絶対にやってはいけないことは、1本のクレンジング剤で済まそうとして、ポイントメイクの方に洗浄力を合わせてしまうことです。

このような場合には、ポイントメイク専用にもう1本別のクレンジング剤を用意してください。そして、ベースメイクには弱いクレンジング剤の方を使い、ポイントメイクにだけ強いクレンジング剤を使う、というふうに必ず使い分けてください。

そうするだけで、ほんの一部分に過ぎないメイクを落とすために、肌全体が巻き添えになるという事態を避けられます。

クレンジングはこの順番で試そう

以上2点のポイントから、実際にクレンジング剤を選ぶときには、以下のような順で試すのが理想的です。

1,洗浄剤不使用タイプを使ってみる(純クリームがオススメ

2,1で落ちなかった部分にだけクレンジングクリームを使ってみる

3,2で落ちなかった部分にだけクレンジングオイルを使う

もちろんメイクが落ちたら、その時点で終了です。

最近はナチュラルなメイクが主流になっていますから、大多数の人は1で十分に落とせると思います。濃いめのメイクをしている人でも、2で落ちるでしょう。3まで行く必要がある人はほとんどいないと思います。

ちなみに、落ちなかったのがアイメイクだけだった場合などは、クレンジング剤の代わりに専用のリムーバーを使っても構いません。

もし1の時点でメイクを落とすことができたなら、それは肌にとって最高の結果です。今まで意味もなく強力な洗剤タイプを使っていた人であれば、素肌が見違えるほど健康になるでしょう。

まとめ

以上、正しいクレンジング剤の選び方を見てきました。

1,弱いものから試す、2,部分的に使い分ける、この2点を実践するだけで、自分にとってもっとも肌に優しいクレンジングをすることができます。

スキンケアアイテムのなかでクレンジング剤ほど如実に肌質に影響するものは他にありません。

多少面倒に思えるかもしれませんが、2つのポイントをしっかり抑え、本当の意味で“自分に合った”クレンジング剤を見つけましょう。

補足

この記事では「使っているメイク料は変更しない」という前提で話をしました。それゆえ、メイクが落ちなかったら強いクレンジング剤を…という説明をしました。

ですが、本当を言えば、クレンジング剤ではなくメイクの方を変える、すなわち「弱いクレンジング剤で落ちるようなメイクをする」のが最善です。

……とはいうものの、誰にだって使い慣れたメイク、お気に入りの化粧品があるものです。メイクを変えよう!と言ってもあまり実践してくれる人はいないと考え、今回はメイクを変えないという条件のもとでもっとも肌に優しい選び方を解説しました。

もしあなたが現在のメイクにまだ愛着が沸いていない段階であれば、他のメイクを色々と試しながら、できるだけ落としやすいものを探すのがいいでしょう。

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