なぜ毛穴パックはNGなのか?

毛穴パック

毛穴パックはやはりNGなのです。

賛否両論の毛穴パック

黒ずみ対策の代表格と言える毛穴パックですが、賛否両論なのは周知の通りです。

「毛穴パックは肌を傷めるからダメ」
「毛穴が広がるからダメ」

という否定的な意見もあれば、

「使用後に冷水や氷で冷やせば大丈夫」
「使用後に化粧水を叩いてケアすれば大丈夫」
「2週間に1回程度なら大丈夫」

という肯定的な意見もあります。

実際のところ、毛穴パックは黒ずみ対策として有効なのでしょうか。

毛穴パックはやっぱりNG

結論から言ってしまえば、毛穴パックはやはりNGです。

正直なところ、黒ずみ対策に毛穴パックを用いるのは正気の沙汰とは思えません。それほどまでに“百害あって一利なし”な代物なのです。

毛穴パックがNGなのには、二つの理由があります。

一つは、毛穴をこれ以上ないほどに傷つけるためです。そしてもう一つは、そもそも角栓を取り除くこと自体に意味がないからです。

以下、ちょっと詳しく見ていきましょう。

貼って剥がすだけ??

毛穴パックはシートの粘着力によって角栓を物理的に引っこ抜く仕組みです。

仕組み自体は単純なもので、ピンセットで角栓を引き抜くのと原理的には大差ありません。角栓をピンセットで掴む代わりに、粘着力で掴むわけですね。

この粘着力というのが曲者で、なんとなく肌にそれほどダメージを与えなさそうに思えてしまうところがあります。

擦ったり引っ掻いたりするのと違って、“貼って剥がす”だけなら肌もそれほど傷つかないのではないか? こう考えてしまうわけですね。

しかし、これがとんだ大間違いなのです。

“剥がす”は肌の構造上の弱点

肌の表面は角質層によって覆われています。

その角質層は、角質という薄っぺらい物質が無数に敷き詰められ、何重にも重ねられて構成されています。魚の鱗や瓦屋根をイメージすればいいでしょう。

このような構造をしているため、肌は“剥がす”という行為にとても弱くできています。表面の角質がペリペリと剥がれてしまうからですね。

セロハンテープを肌に貼って剥がすと白い粉のような物質が付着してきますが、あれは肌表面の角質が剥がれたものです。肌はセロハンテープ程度の粘着力でも簡単に剥がれてしまうものが積み重なってできているのです。

毛穴パックにはガムテープほどの粘着力があります。肌に与えるダメージはセロハンテープの比ではないのです。

毛穴パックは痛んだ毛穴に何をしようとしているのか?

実験などで人工的に肌荒れの状態を作り出すときに使われる手法に“テープストリッピング”というものがあります。

これは文字通り、テープを貼って剥がすことを繰り返し、どんどん角質を剥がして肌を裸にする(=ストリップ)というものです。

テープの粘着力で角質が剥がれ、角質層がボロボロになるため、簡単に肌荒れの状態を再現できるのですね。

毛穴パックはこれとまったく同じことを毛穴にしているのです。

黒ずみができた毛穴は肌荒れと同じ状態にあります。毛穴の表面を覆っている角質層がボロボロになり、毛穴が乾燥して硬くなっています。

このように痛んだ毛穴相手に、わざと肌荒れを作るときにするのと同じことをするのですから、これはもうほとんど自殺行為と言えます。

毛穴パックをすると毛穴表面の角質が容赦なくベリベリと剥がされます。当然、毛穴は痛んで肌荒れを起こし、よりいっそう黒ずみができやすい毛穴になるというわけです。

毛穴パックを使いつづけると?

毛穴パックは確実に毛穴の組織を損ないます。

角質層に神経は通っていませんから、角質がどれほど剥がされようと痛みは感じません。ですが、使用者にはいっさい自覚がなくても、毛穴パックをすれば毛穴を形作っている角質は確実に剥がされています。

「毛穴パックを使うと毛穴が広がる」という話を一度は聞いたことがあるでしょう。実際、鼻の毛穴がまるで爪楊枝を上から見たような大きさまで広がっている人のほとんどが、過去に毛穴パックを使用した経験があります。

とはいえ、これは何も角栓を引き抜いたことによってゴムが緩むように毛穴が広がったままになっているわけではありません。

そうではなく、角質が剥がされ、毛穴の表面が削られることによって、毛穴がスカスカの構造になってしまうためです。毛穴の壁面に当たる部分の肌が痛んでしまっているわけですね。

毛穴パックの使用を継続すると、使う度に毛穴の組織が損なわれ、しかも肌自身がそれを修復する余裕も奪われます。

毛穴パックを使えば使うほど毛穴の組織はダメになっていき、結果として毛穴が少しずつ広がっていきます。当然、黒ずみもいっそう根深いものになり、いざ真面目に治そうとしたときに時間がかかるようになります。

よくわからないままに毛穴パックを使ってしまうと、あとでかならず後悔することになります。黒ずみを真面目に治したいなら毛穴パックの使用は絶対に控えましょう。

アフターケアをすれば大丈夫なのか?

次は毛穴パックとアフターケアの関係について見ていきます。

というのも、「適切なアフターケアをすれば毛穴パックを使っても大丈夫」という意見もたまに見られるからです。

はたして本当に大丈夫なのでしょうか?

冷水で毛穴を引き締めれば大丈夫?

毛穴パックが黒ずみ対策としてNGなのは、毛穴表面の角質が剥がされてしまうからです。

角質が物理的に失われているわけですから、使用後にどのようなアフターケアをしたところで無駄なことはわかりきっています。切った髪を元には戻せないように、剥がれた角質を戻すことはできないのです。

「使用後に冷水で冷やせば大丈夫」という話をよく見かけますが、これは何か根本的に毛穴と毛穴パックの仕組みを誤解している発言です。

おそらく、毛穴をゴムのようなものと認識して、角栓を引き抜いたあとに毛穴が開きっぱなしになるため、冷水で毛穴を引き締めてやればいい、ということなのでしょう。

しかし、実際に毛穴パックを使ったときに起こっているのは、毛穴の表面が剥がされ、物理的に損傷するということなのです。

毛穴(を構成している皮膚)の組織は、毛穴パックの強力な粘着力によって確実に損なわれてしまいますし、それは毛穴が開いている云々とはまったく無関係な部分です。

それ以前に、「冷水で冷やすと毛穴が引き締まる」というのは一種の都市伝説です。たしかに冷やして温度が下がると毛穴は締まりますが、体温が元に戻れば毛穴の開き具合も元に戻ります。もってせいぜい数分の効果しかありません。

「冷水で毛穴を引き締める」は毛穴パックのアフターケアには全くなり得ないのです。

化粧水を叩けば大丈夫?

「使用後に化粧水をたっぷり叩いてケアしてあげれば大丈夫」という説明もありますが、これも完全な間違いです。

まず、角質層の損傷はどうしたってカバーすることができないのは前述の通りです。剥がれた角質は何をしようと戻ってきません。

それに加えて、毛穴パック後に大量の化粧水を叩くのは肌や毛穴が炎症を起こす危険性があるため、毒にも薬にもならない「冷水で冷やす」よりもたちが悪いです。

化粧水を薬か何かのように認識して肌が荒れたときほど化粧水を叩こうとする人がいますが、本当は逆で、肌が荒れているときや大ダメージを受けたときは化粧水の使用を控えなければなりません。

肌が荒れているときや、ダメージを受けた直後は、肌表面のバリアである角質層がボロボロになっています。そのため、化粧水などの成分が皮膚の深部へと浸透し、炎症反応を引き起こしてしまうのです。

また、毛穴パック使用後は毛穴が空洞になるので、毛穴の内部に化粧水が流れていきます。毛穴の奥の方は角質層が不完全な作りになっており、化粧水に含まれる化学成分が入り込むと炎症を起こす可能性が高くなります。

毛穴が炎症を起こすと最初は赤くなり、その後メラニンが生成されて黒くなります。毛穴にメラニンが溜まれば当然黒ずみになります。

しばしば日本には“化粧水信仰”があると指摘されているように、化粧水に過度の期待を寄せる人が多いです。しかし、化粧水は言ってしまえば「ごく微量の保湿剤などが含まれたただの水」ですから、傷ついた肌をケアする力なんてありません。

毛穴パック使用後に化粧水をたっぷり叩くのは、何のアフターケアにもならないばかりか、炎症の危険性を高めるだけなのでやめるべきです。

2週間に1回程度なら大丈夫?

毛穴パックを使って毛穴が広がるのは使用頻度が多すぎるからであって、2週間に1回程度であれば問題ない、という説明も見かけます。

これは単純に「2週間に1回程度であれば目に見えて毛穴の状態が悪くなることはない」というだけのことです。

毛穴パックが毛穴を痛めるのは疑いようのない事実です。そして、ダメージを受ければ受けた分だけ毛穴の状態はかならず悪化します。

ですから、頻度が少なければ大丈夫ということは絶対にありません。

もちろん、回数や頻度が多ければ多いほど毛穴は痛んでいきますが、仮に1回限りの使用であっても使った分のダメージは確実に受けますし、それが黒ずみにとって悪影響を及ぼすことは言うまでもありません。

そもそも角栓が詰まっているということは、すでに毛穴が相当に痛んでいるということです。たとえ頻度が少なくとも毛穴パックを使用すれば、痛んだ毛穴への確実な追い打ちになります。

頻度が多くても少なくても、毛穴パックは黒ずみに悪影響しか及ぼさないということは覚えておきましょう。

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