毛穴の黒ずみはあくまでも肌荒れの延長上にある

荒れた肌も黒ずみ毛穴も、実は“肌荒れ”という同一の状態にあります。ただ両者の環境の違いから、肌では乾燥というトラブルとして、毛穴では黒ずみというトラブルとして、それぞれ別の形で“肌荒れ”が顕在化するというだけなのです。

毛穴の黒ずみは“肌トラブル”

毛穴の黒ずみは毛穴だけに関係するトラブルではありません。

毛穴の黒ずみはあくまでも肌荒れの延長上にあります。

黒ずみの原因は毛穴がダメになっていることですが、毛穴がダメになっていれば必ず同時に肌もダメになっています。

たまに「肌はきれいなのに鼻だけが黒ずんでいます」という内容の書き込みを見かけますが、これは基本的にあり得ない話です。

なぜなら、肌が荒れる原因と毛穴の黒ずみができる原因はまったく同一のものだからです。

ただ、肌と毛穴ではそれぞれが置かれた環境が違うために、最終的な結果として“トラブルの出方”が異なるだけなのです。

肌が荒れれば毛穴も荒れる

肌が荒れれば、毛穴も荒れます。

これは解剖学的に考えて当然のことです。

肌の表面は角質層によって覆われています。

そしてこの角質層は毛穴の内側までずっと続いています。平らな部分の肌と毛穴の内側は一続きの層によって覆われているのですね。

吉木伸子さんが『スキンケア基本事典』で「毛穴の中は、からだの「外」です」(p205)と書いているのもこのことを指しています。

からだの内と外の境界線=角質層だとすると、毛穴の内側も角質層によって覆われているため、毛穴の中もからだの「外」ということになるのですね。

一続きの層によって覆われているわけですから、肌が荒れれば、当然それと地続きになっている毛穴(の内側)も荒れるわけです。

肌と毛穴は運命共同体なのですね。

そして毛穴が荒れたときに、角栓や毛穴汚れが詰まるようになって黒ずみができるのでした。

ダメージを受けるのも一緒、荒れるのも一緒

また、荒れる原因という点から見ても肌と毛穴は運命共同体です。

肌が荒れる原因は、もちろん何かしらのダメージを受けたことです。

それがどのようなダメージだったとしても、毛穴部分をかわして肌にだけダメージを与えるということはあり得ません

実際、肌が荒れる三大原因は洗顔・クレンジング・乾燥ですが、これらはどれも肌と毛穴の両方にダメージを与えます。

毛穴だけダメージを受けるケースならまだ考えられなくもありませんが、肌だけという状況はちょっと思いつきません。

肌がダメージを受けるときには毛穴もいっしょにダメージを受けますし、結果として肌も毛穴も揃って荒れることになります。

黒ずみ毛穴と荒れた肌は同じ状態にある

黒ずみができた毛穴と肌荒れを起こした肌は、実はまったく同じ状態にあります。

黒ずみができた毛穴も結局は“肌荒れ”の状態にあります。

例えば、黒ずみのできた毛穴から角質細胞を一粒取りだして観察してみると、肌荒れを起こした肌から取ったそれと同じ状態を示しています。

具体的には、角質細胞のサイズが小さく、形がいびつで、並びも不揃いです。また、保湿成分や保湿因子、それから剥離酵素が不足しているのも同じです。

さらに、細胞核が残存している細胞が多々発見できるという点まで共通しています。

表皮細胞は、幾度もの分化を繰り返し、その最終段階で細胞核を失って角質という完成形になります。

しかし、育ちの悪い細胞では分化がうまくいかずに細胞核を失わないまま角化してしまうことがあるのです。不全角化(錯角化)と言うやつですね。

このように、荒れた肌も黒ずみ毛穴も、肌や毛穴そのものの状態としてはまったく同じ症状なのです。

環境の違いが結果の違いを生む

荒れた肌も黒ずみ毛穴も同じ“肌荒れ”状態なわけですが、両者の置かれている環境は180度違います。

肌と毛穴の最大の違いは、それらが接する皮脂の量です。

肌の場合、皮脂はそれほど多くありませんから、何よりもまず保湿成分の不足による“乾燥”が前面化します。

それに対し、毛穴の方は皮脂の分泌口です。常に油まみれになっているような部位ですから、見た目の上では乾燥が目立ちません。

とはいえ、不出来な細胞から構成されている以上、保湿力の低下からくる内部的な乾燥は不可避です。言ってしまえば、黒ずみ毛穴は乾燥した肌にオイルを塗りたくったような状態にあるのですね。

毛穴におけるトラブルの出方

“肌荒れ”を起こした毛穴は乾燥によって硬くなり柔軟性を失います。

この点は荒れた肌と同じですね。ただ、毛穴は皮脂の通り道ですから、内部的にはどれだけ乾燥していてもその表面は常に油まみれになっています。

ここでようやく違いが生まれてくるのです。皮脂が関与することによって、肌とは異なる毛穴独自のトラブルに姿を変えるのですね。

まず、毛穴が硬ければそれだけ表面に油汚れがこびりつきやすくなります。また、柔軟性が足りなければ皮脂がスムーズに排出されなくなって毛穴に溜まるようになります。

さらに、肌荒れを起こした肌は白い粉を吹くことがありますが、毛穴に詰まっている角栓も実はあの白い粉と同じもの(に油を足したもの)です。(詳しくは「誤解されまくりの“角栓”の正体」)

空間的に開かれており表面が乾いている肌では角質が反り返って白い粉のような見た目になりますが、毛穴という閉じられた狭い空間でオイルまみれの環境では角質がダマになって角栓を形成するのです。

このようにしてできた油汚れや角栓が空気に触れて酸化すると毛穴の黒ずみができます。

皮脂が大きく関与してくる分、私たちのよく知っている“肌荒れ”のような様相は呈しませんが、黒ずみもあくまで毛穴が“肌荒れ”を起こしていることからくる一症状なのです

まとめると

肌:肌荒れ×皮脂が少ない環境=乾燥
毛穴:肌荒れ×皮脂が多い環境=油汚れ→黒ずみ

簡単にまとめると、以上のようになります。

たとえまったくの別物に見えたとしても、荒れた肌と黒ずみ毛穴に起きているのは同一のトラブル(=肌荒れ)です。

ただ、皮脂環境の差というフィルターを通すと、一方では乾燥という形で現れ、他方では黒ずみという形で現れる、という話なのですね。

毛穴の黒ずみはあくまでも肌荒れの一症状なのです。

こちらもどうぞ!

鼻の毛穴の黒ずみ解消法のバナー

↑毛穴の黒ずみを解消するための正しいケア方法をまとめた記事です。

毛穴におすすめのクレンジングのバナー

↑毛穴の黒ずみ・角栓におすすめのクレンジングを紹介している記事です。本当に毛穴のためになる商品を探している方はぜひ。

毛穴の黒ずみや角栓におすすめの化粧水・美容液・保湿クリームのバナー

↑黒ずみや角栓におすすめの化粧水・美容液・保湿クリームをまとめた記事です。毛穴に効果のある基礎化粧品を選びましょう。

毛穴の黒ずみ・角栓の目次に戻る